河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

おそろし 三島屋変調百物語事始

2010-04-25 10:08:01 | 読書(小説)
宮部みゆき、角川書店。
百物語、とタイトルにあるので、
どのくらい続くのかと思ったが、5話で完結。
結構ヘビーな暗くて重いお化け話ばかり。
人間の、自分では止められない残酷さだとか欲だとか。
実家で大変な事件に遭い、叔父の家三島屋に奉公に来た「おちか」。
たまたま来客の打ち明け話を聞いたところから、
この百物語が始まる。
しかしこの話も、死者が語るんだなあ。
聞けたらいいし、死んでから納得してくれたらいいけどさあ。
生きているってことは、大変なことでもあり大したことないことでもあり。
最後の敵?の正体は、いい感じ。マンガみたいな大ボスが出ても困る。
曼珠沙華の間から覗く人の顔とか、瞳の向こうで通り過ぎる人とか、
こわいなあ。
おちかが幸せになったようで、それだけはホントによかった。
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ハリー・ポッターと死の秘宝

2010-04-22 06:54:12 | 読書(小説)
J・K・ローリング、静山社。
最終巻だ。やっと読んだ。
ハリーも17歳、ちょっとは反抗期も落ち着いたっぽい。
スネイプいい人だ。
しかし、全部語られてしまうというか。
1つや2つ、墓場に持って行く物があってもいいじゃんよ。
結局ハリーも、答えを自分で見つけることはできず、
死者に教えてもらうとはなあ。
まあそれを置いといても、クライマックス、どうなっちゃうんだろう、
とハラハラしながらページをめくったのは確かだ。
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なつのロケット

2010-04-15 20:53:41 | 読書(マンガ)
そういえば読んだことを忘れていた。
川端裕人ではなく、あさりよしとおのマンガ。
小学生がロケットを打ち上げる話。
それなりに面白いのに、
あの先生の造形とかはとてもマンガだ。
おっさんでもよかったんだろうけど、そこは。
重いモノもさらりと描いているけど、
いろいろ行間に詰め込んであるなあ。
主人公泰斗の自己中心ぶりとか、
ライバル三浦の性格悪そうな?顔とか、
なんでそんな風に描いちゃうのっていいたくなる。
ほのぼのした絵柄なのに、
ほのぼのするシーンはほとんどなくて、
そういうところがちょっと切ない。
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グラニュー島とカリンちゃん

2010-04-13 21:05:54 | 読書(マンガ)
ふくやまけいこ作品集、ってことで、
未収録作品が本になったよ。
しかも、なかよしとか小学2年生とか。
幼女ですわ。
行方不明のお父さんネタは、前にもあったなあ。
ライラック物語。
カリンちゃんの気っぷの良さというか豪快さがいいなあ。
かわいいお話が一杯ですが、
やっぱり東京物語みたいなのが読みたいな~
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天草の霧

2010-04-13 20:58:26 | 読書(小説)
斉藤洋、偕成社。
白狐魔記5巻目。
仙人に弟子入りし、数百年の時を超えて、
人間に混じって人間を眺める狐、白狐魔丸。
歴史のハイライトだけ経験したら長い眠りについてしまうので、
説明もないし、なんだか都合のいい展開だなあと思っていたけど、
今回は、旅に出てしまった仙人が帰ってきて、
白狐魔丸にあれこれちょっかいをかけてくる。
不思議な力にもそのうち説明がされるのではと思わせる。
今回は、天草四郎の反乱を目撃する。
しかし、天草四郎への視点はかなり冷たいし、
同じく宮本武蔵の扱われようも手厳しい。
薄っぺらなドラマでしか知らないから、
どうこう言う気はさらさらない。
そういう見方もあるのかなあという感じ。
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