河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

天久鷹央の推理カルテ

2024-12-08 19:13:53 | 読書(小説)

知念実希人、新潮文庫NEX。
出版された当時から表紙は知っていたが、
医療モノだと知ったのは数年前、
そして出版社変わって出し直してるなー、
アニメ化するんかー、ってとこまで、
なんとなく知っているけど、未読でした。
読んでみた。
医者が書いてるだけあって、医療ミステリは
まあ、いいんじゃないですか。
キャラは、アニメ向きな、典型的な発達障害で、
俺様少女な主人公(医師)と、使い走られる男性医師。
あと、陽気な研修生とか、
どう怖いかまだ未知数のお姉ちゃん等、
キャラも色々立ってるけど、
まあ、私は、もう、いいかな。。。

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シナモンとガンパウダー

2024-12-04 23:16:09 | 読書(小説)

イーライ・ブラウン、創元推理文庫。
推理小説ではないけどね。
海賊、冒険、料理。
貴族の専属料理人だったウェジウッド。
ある日、女海賊船長マボットたちが襲撃し、
主人は殺され、海賊船に拉致される。
彼女のために、毎週、料理を作れば命は助けてやると。
ろくな食材のない船で、彼は料理を作る羽目になる。

ウェッジウッドの手記という体裁を取るが、ほんとに手記。
時々遡るし、彼の理解したことしかわからない。
全く価値観の相容れないウェッジウッドとマボットだが、
色々な危機を経て、だんだん歩み寄っていく。
自分の主人が悪だと言われて早々信じないよね。
そして、彼が、なかなか船の面々になじまず、
ことあるごとに脱走しようとするのが律儀だ。

編み物好きの巨漢ミスターアップルズとか、
中国人の双子、耳の聞こえないキャビンボーイ、
出てくる面々も個性豊かで面白い。
物語は二転三転し、どこで決着するのか全然読めないまま、
クライマックスへ。
これしかないんだろうなあってところで落ち着いた。
かなり面白かったよ。

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ショートケーキ。

2024-11-24 15:20:47 | 読書(小説)

坂木司、文藝春秋。
ケーキといえば、
日本では、スポンジ生地に生クリーム、プラスイチゴの菓子、
海外では、カップケーキだという。
そういう、日本では定番のケーキ、ショートケーキをめぐる物語。

「ホール」
母子家庭の大学生女子2人、ゆかとこいちゃんのストレス発散は、
ショートケーキのホール食いだ。
「ショートケーキ。」
彼女らがケーキを買う店のアルバイト、カジモトくんは二人を見守る。
「追いイチゴ」
その彼を見守る先輩、上田さんは、いいことがあったら、イチゴを買い足し、
追イチゴをするという。
「ままならない」
3歳の娘にショートケーキのイチゴを全部食べられてしまう新米ママあつこ。
「騎士と狩人」
ショートケーキのように選ばれたい。
受け身すぎて、騎士にぐいぐい迫られたい央介。

彼が憧れる経理さんはカジモトくんのお姉ちゃんだ。
あつこさんも、追いイチゴの話を友達から聞いたり、
登場人物があちこちでクロスするところが楽しい。

そういう私は、ショートケーキなど、いつ食べたろう。。。

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虹いろ図書館 半分司書のぼくと友だち

2024-11-03 21:24:44 | 読書(小説)

櫻井とりお、河出書房新社。
イヌガミさんの過去編2冊目。
「司書先輩と見習いのぼく」のそのまま続き。
だけど、内海さんの一件は、時系列がよく分からんな。
青柳さんも霜月さんも退職や転勤していなくなって、
いよいよ初心者ヅラもしてられない犬上さん。
でも確実に成長している。
そこにやってきた後輩くん。
図書館に馴染めない高橋くんをサポートするけど。
最後の最後まで読んでようやく決着するのはこのシリーズのパターン。
しかし、またも、ちょっとしたドンデン返し的な仕掛けがあって面白い。
今度出る新刊が最後になるのかな。

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虹いろ図書館 司書先輩と見習いのぼく

2024-10-21 15:52:24 | 読書(小説)

櫻井とりお、河出書房新社。
シリーズ4冊目は、過去に遡る。
へびおとこ、こと、犬上健介。
図書館に入りたての高卒18歳。若いねえ。
図書館の本を読み尽くした設定が、
新卒だけど児童書コーナーで輝く。
巻末にあるリスト、読んだことないのもいっぱいあるな。
表紙で犬上さんを囲む霜月先輩と青柳先輩はさておき、
1個上の内海さん、若かりし日はずいぶん飛ばしてたんだなあ。
図書館は、どこまで個人の事情に配慮できるか?
双子のおふちゃんとごまちゃん、勤労少年つめえり君にやんちゃ娘ちー。
おせっかいした人もいた、でも、おせっかいできる範囲は限られる。
図書館にいる間だけでも、ということかなあ。
最後のカラーは、ネタが尽きたのか、普通の挿絵に近くなってきた。
表紙のタイトル、ちょっと読みづらいね。デザインになってしまってる。

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