ブンイチvol.2

２冊め、出てた。
文一総合出版のPR誌。
なかなか豪華な内容でいいんだけど。
苔テラリウムをやってみようと思った。
けど。
なんで表紙まったくおんなじなんだよ。
せめて、双眼鏡の中を変えるとか、
色合い変えるとかあるやろー。

ヤマユリワラシ

遠野供養絵異聞。
澤見彰、ハヤカワ文庫。
遠野のお寺に数多く収められている供養絵。
死者を、幸せな世界に書き表す。
外川市五郎は、兄が死んで遠野に帰ってきた
絵を書くのが好きな武士。
赤い山百合をさがして訪れた里で、
座敷わらしのような少女に出会う。
親から忌まれ親族に死なれてなお里人に疎まれる
少女・桂香を市五郎は引き取り、
二人は一緒に絵を・・・供養絵を書くことになる。

ところどころファンタジックな描写があって、
多賀狐の存在とか、多賀狐の予言とか、
冒頭の少女の供養絵とか、死が全面に色濃く漂う。
辛気臭いといえばこの上なく辛気臭くて、
まったく生きる気力の湧かないような、
なんか読み終えて疲れた。
悪くはない。けど暗い。

ダブル・ジョーカー

柳広司、角川書店。
ジョーカー・ゲームの続編。
ジョーカー・ゲームより捻った話が多い。
落ちまでひねってあって一瞬わからんかったものも。
結城中佐とD機関の面々。
舞台は中国から、インドシナ半島、フランス、アメリカへ。
インドシナ侵攻、そして真珠湾攻撃が勃発。
「パラダイス・ロスト」「ラスト・ワルツ」と続く。
アメリカ参戦で戦況も悪化していくし、このさきどう続くのかな。

ナンタケットの夜鳥

ジョーン・エイキン、冨山房。
ダイドーの冒険第３巻。
「バターシー城の悪者たち」で海に投げ出され
行方不明になったダイドーは、捕鯨船に助けられ、
１０ヶ月後に目覚めた。
そこでピンクのクジラを追いかけるキャスケット船長と
その娘ペン（デューティフル・ペニテンス）に出会い、
アメリカのナンタケット島にたどり着く。
そこで見つけた悪者たちの企みとは。
さて、このさき、「ダイドーと父ちゃん」
「少女イス」「コールド・ショルダー通りのなぞ」と続く。
ダイドー、イギリスに帰れることになったけど、
まさかサイモンがそんなことになってるとは思わんだろうなあ。

実況・料理生物学

小倉明彦、文春文庫。
楽しい本だった。
阪大の教授による、１年生向け授業。
料理をしつつ、その歴史や科学的仕組みについて
解き明かす。文理問わず。
カレー、ホットドッグ、ラーメン、ビールに焼肉。
知ってたことも、知らなかったことも。