河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

小人たちの新しい家

2010-11-29 20:03:22 | 読書(小説)
メアリ・ノートン、岩波書店。
完結。
とはいえこの人、思いつきで書いてるのか、
いろいろと気になるところを残したまま、
とりあえず、困ったプラター夫婦の件は解決。
スピラーは、ミス・メンチスに無事だと告げたのか?
スピラーとピーグリーンと、アリエッティの関係は?
まあ、ピーグリーンが言った台詞、
「ぼくたち、安全かい?いつまでも?」ってのが、
借り暮らしたちの未来を物語ってるのだろう。
変なものが生きていく隙間なんて、
すっかりなくなってしまった。
幽霊がいる設定、いいな。
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西南の嵐

2010-11-27 19:39:48 | 読書(小説)
松井今朝子、新潮社。
銀座開化おもかげ草紙シリーズの最後。
明治になってからの3部作は読んだけど、
最初の「幕末あどれさん」だけ未読だ。読まなきゃ。
それはさておき、死にたがるくせに死なない主人公、
久保田平八郎は、やっぱり生きていて、
これからも生きていく。
死ぬのは別の人だ。
西からきな臭い風が吹き、やがて西南戦争が始まる。
ラスト、平八郎は、とうとう宿敵石谷蕃隆と相まみえるが・・・
まあこんなもんだろう。
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獣の奏者外伝 刹那 

2010-11-26 20:16:24 | 読書(小説)
上橋菜穂子、講談社。
獣の奏者が2部のところさらに2部出て、
さらに外伝まで出た。
しかし、ゲド戦記思い出すようなフェミニンな話が3つ。
しかも、作者もあとがきで書いてたけど、児童文学ではない。
娼婦がアリだったり、ベッドシーン満載?だったり、まあ。

外伝ってそれほど好きじゃないなあ。
完結した物語の隙間を埋めるような。
たしかに、なんでエリンとイアル結婚してんだ?とか思ったけど。
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トロイメライ

2010-11-23 22:34:36 | 読書(小説)
池上永一、角川書店。
テンペストと舞台が一緒の短編集。
主人公は筑佐事に成り立ての武太(むた)。
琉球王朝の岡っ引きみたいなもん。
ろくろく字は読めないけど、三線は天下一。
那覇の、海のそばの長虹堤を中心に、
武太が巻き込まれる事件の数々を描く、人情話。
琉球の歌とか漢文とかさらさら出てくるのが不思議。
初期のSFほどはっちゃけず、ほどよい品格がでてきたねえ。
表紙の絵も全て網羅していて、なかなかいい感じ。
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あたらしい朝2

2010-11-22 23:37:30 | 読書(マンガ)
黒田硫黄、久々。
帯にあるように、ちんぴら兵隊青春記って、
そんなにマックスもエリックもちんぴらでないぞ。
なんか大人しい。
もっとはっちゃけるのかと思ったが。
マックスは夢見る平和主義者だし、
エリックは悲観的だけど長生きするやつ。
もっと悪いこととか冒険譚になるかと思ったけど、
なにも起こらなかったな。
連載中断してて、とつぜん終わったせいもあるか。
戦時中の空気を描こうとしたとこは分かるが、
お話としてはちょっと。だったなあ。
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