河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

カブキブ!1

2013-09-30 22:02:42 | 読書(小説)
うっかりマンガにカテゴライズしそうになった・・・
榎田ユウリ、角川文庫。
少女小説…風?
部活で歌舞伎をやろうという高校生の話。
歌舞伎のこと知りたいけどよく分かんないから、
読んでみるかーと手にとったが、まさか1巻とは。
妙なところで続く、だった…。
ちびの男子高校生クロ(来栖黒悟)は、
歌舞伎が好きなあまり部活を作ろうとする。
幼なじみの親友トンボの協力を得て、
いろんなひとに猛烈アタック!
まずは顧問の遠見先生、演劇部のスター浅葱先輩、
歌舞伎の家柄の愛人の子?阿久津、日本舞踊の丹羽先輩、
コスプレデザイナーの丸ちゃん、歌舞伎界の御曹司蛯原。
このうち半分くらい集まったところで同好会スタート。
ラストのクロのピンチに駆けつけたのは誰だろう?
歌舞伎かじるのにはまあまあかな。先は見えんけど。
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神様がうそをつく

2013-09-23 13:13:06 | 読書(マンガ)
アフタヌーン掲載っぽい、
少女漫画の絵柄だけど、
なんつーか痛々しい、少年のひと夏の思い出。
小6のサッカー少年なつるは、転校早々女子に嫌われ、
新しいサッカーコーチとも折り合えずにいたとき、
クラスで浮いてる少女理生(りお)と出会い、
サッカー合宿をサボって理生の家に泊まることに。
理生は、弟とふたり暮らしで、父の帰りを待っている。
彼女の抱える闇を受け止めて、なつるの取った行動とは。

連載を読んでたら、長い話かと思ったけど、
夏休みの短い間、短編と言っていい長さの話なんだな。
どっかで見たことある絵のような気もするけど、
登場人物に悪い人が全然いない、父親ですら。
カバーめくったとこにも、いい父ちゃんの絵が。
多分、そういうお話。
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聖なる怠け者の冒険挿絵集

2013-09-17 22:23:51 | その他
フジモトマサルの画集。
森見登美彦の同名小説の新聞連載時に載ってたやつ多分全部。
こういうの、なかなかないよなあ。全部って。
今やってる荒神のこうの史代とか、七夜物語の酒井駒子とか、
新聞とってたら切り抜いておきたいようなカラー絵だもんな。
で、この小説は、連載時は迷走しまくって、
単行本はほぼ別ものだけども、登場人物たちは同じだし、
このレトロな感じの雰囲気や、このぽんぽこ仮面なくして
この小説は成り立たないのである。
というあたりは、森見氏フジモト氏両方のコメントが
ついてなかったら分からなかったことではあるが。
イラスト見てるだけでもほかの話作れそうで面白い。
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最初の質問

2013-09-09 22:15:39 | 読書(その他)
長田弘、伊勢英子の絵本。
教科書に載ったらしいが、私は知らない。

詩人の言葉に画家が絵を紡ぐ。
詩人からの質問が、並ぶ。
その言葉のイメージが描かれる。
最後の方は、挿絵じゃなくて、
画家からの解答じゃないかという絵もあるけど。

今、長野県安曇野でやってる展覧会で、原画見てきた。
スケッチブックに描いた水彩画。
キャンバスに描いた「チェロの木」の方が好みだったけど、
水彩画も綺麗だ。ざっくりと、大胆に、でも繊細な構図。
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あなたがいる場所

2013-09-09 22:11:11 | 読書(小説)
沢木耕太郎、新潮文庫。
ノンフィクション作家の初小説集。
短編が、9つ。
どれもこれも、人生の1ページを切り抜いたような掌品ばかり。
いじめにまきこまれて悩む男の子、
娘を亡くした父、年末に息子への荷物を詰める男性、
不倫に困惑しているOLなど、いろいろ。
普通の生活ではあるが、そこに起きる事件はそれなりに特殊なもの。
とはいえ、こうした事件に普通の人々がいつ巻き込まれるかわからない。
と思わせるような、小さな事件たち。

そしてカバー絵は伊勢英子だ。
好きなモノが、重なる不思議。
類は友を呼ぶというたぐいのものか?
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