遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

3年越しの黒漆角盆 

2022-06-21 07:17:12 | 美しい物
京都の三条から歩いて泉屋博古館へ行くときや金戒光明寺に行った時に通る丸太町通りにブルーパロットというアンティーク屋さんがあります。3階建てのすごく広い店内に所狭しと古い家具や食器が並べられています。
その数が多いのと京都の古道具屋さんにしては気軽に入れる雰囲気とお値段なので毎回覗いていました。

お店の情報はこれ
アンティーク家具・アンティーク食器・雑貨の販売・通販|京都ブルーパロット

そこに気になる黒漆角盆が積まれていました。
私が初めてそれを見たのは3年くらい前でした。
すでに半月盆を持っていたので買うのには躊躇した。大き過ぎたら旅館みたいだし、小さすぎたらお皿が数乗らないので使いづらい。
結構こういう時は考えます。

かなり以前に買った堀井和子さんの著書「和のアルファベットスタイル」という本が私のバイブルでした。


改めて奥付を見るとなんと2001年出版になっています。21年前。
今の民藝ブームの先駆けというか民藝というよりも北欧、ヨーロッパ、日本のいい物を組わせてあるテーブルセッティングの見本みたいな本なのです。その絶妙なセンスに私は圧倒されました。

その中でもこのページ

古道具の黒漆角盆、33㎝角の深さ3㎝、まさにそのサイズ。

買うなら8枚だなと決めてました。

鏑木清方展に行った時は必ずブルーパロットに寄ろう。
春にお店を覗いた時はたくさんあったこの盆がかなり少なくなっていた。
なくなってたら諦めよう。

意を決して入っていったら数人のおばさんたちが色々家具を観てらっしゃった。(私もおばさんだけど)
一息に二階に上がり、観るとまだ残っている。

下のお店の人に声をかけ、「これ8枚欲しいんです。」というと、それぞれが少し反っているので裏に小さなシリコンの台が貼ってある。
「いいです。」というと10枚残っていた内から反りがましな物を8枚選んでくれた。思っていたよりずっときれいな黒漆だった。
サイズもぴったり。輪島塗だそうだ。新品だったら2万円はくだらないだろう。
なんと日曜日まで送料無料のセールをやっていた。これは私に買えという天の啓示だと思った。呼ばれるように行ったもの。

届いた日曜日の夕飯にさっそく使ってみる。

昨日の夕飯の枝豆。

夏のガラスの器が黒漆に映えて嬉しい限りだ。


野菜のマリネとチキンローストのトマトソースがけ

また一つ日々の楽しみが増えました。

蛍見物

2022-05-25 06:53:28 | 美しい物
歩いて行けるところに姫蛍が生息している。
この季節、湿地に沿った小さな道を歩くと、柵の向こうに蛍が光っているのが見える。

23日の月曜日の晩が最盛日だったが、行きそびれた。

昨晩は天気も良く、風もない。
「今日しかない。」
と8時くらいから出かける。

残念ながら、月曜日の夜中に雷雨があったので、少し数が減ったみたいだ。
月曜日の晩は900観測されたそうだ。

昨年までの2年間はコロナ禍でこの道は閉鎖されていた。

3年振りの蛍見物。

かつてはクリスマスツリーのイルミネーションがごとく光っているのを観たこともある。
それに比べれば目にする数は10分の1くらいだった。

この小さな道目指して、遠くから車で来る人もいる。

湿地沿いの道にはわざと灯がないのでよく見える。

いつもこの時期は行事が重なっていたり、忙しい時期なので見逃す年も多かった。びっくりしたのは柵沿いにびっしり三脚を立てて、カメラを構えている人の多いこと。中には椅子まで出している人もいる。高感度カメラで蛍の輝きを捉えようということだ。

足元をわざわざ懐中電灯を照らして歩く人。
蛍が光っている湿地帯に懐中電灯の光を当てる人。
何だかと思う人もいる。
かなりの人が暗い中楽しんでいた。

ほんのたまに手元まで飛んでくる蛍もいる。
遠くで元気に光っている者もあり、だんだんと光が弱くなって足元の草むらでほのかに光っている者もある。

短い生を必死で光を放っている蛍を観ているとその健気さに胸が熱くなる。

今日も必死で楽しまないとと思った瞬間だった。

ちょうど一時間の蛍見物。

真っ盛りのローズフェスタ

2022-05-22 06:29:30 | 美しい物
土曜日。義母の納骨。

お骨になって丸2年あまり。やっとこの日を迎えたというか、この2年の間に色々な事があり過ぎて、、、。
何だか感無量だった。

早い目のお昼を食べてから、一路北へ向かい、万博公園自然文化園の薔薇を観に。



いやー満開でした。

思えば、この時期に万博公園に来た事は皆無でした。
いつも行事前とか仕事が忙しく歩いて20分の所を訪れることができなかった。

それと薔薇の数が格段と増えた。


落下した花を水面に浮かべて

きれいな薔薇のグラデーションです。

中には鉄線も植わっています。


世界各地の薔薇が集められています。
名前と国を確認しながら観て行くのは楽しい。



フランスの薔薇。いかにも「ザ薔薇」


アンネの思い出 ベルギーです。


日本のカンパネルラ


フランス、クロード・モネ


このパープルレインもきれいでした。日本です。


最初は1970年に開催された大阪万博で世界から贈られた薔薇の苗で始まったそうだ。
今ではすごい数の薔薇が咲き乱れるようになった。
これだけの薔薇を咲かせるのは大変だろうなー。
入場料260円。お得です。

香りもよくいい時間でした。







芍薬から思い浮かぶ物

2022-05-11 06:07:54 | 美しい物
玄関の白いカラーが枯れたので、芍薬を1本だけ買ってきた。

よく蕾が固いまま枯れていくこともあるので
少し蕾が開き始めた物を慎重に選ぶ。

ほどなく、花が開き始めた。



芍薬は濃いピンクがいい。
芍薬らしい。

開いた花を観ていると歌舞伎舞踊の石橋を思い出す。
最初は女舞でその後に獅子に変化する。

元をたどれば、文殊菩薩さんが乗っているのが獅子
獅子が出てくる能が「石橋(しゃっきょう)」と呼ばれ、獅子に乗らないとこの千尋の谷に架かった石橋が渡れないそうだ。
仏教用語です。

歌舞伎でも最初女形からのちに獅子になって舞うという演目が「石橋(しゃっきょう)」と言われる。

そこから舞踊「春興鏡獅子」や「連獅子」も生まれた。

前世勘三郎と息子だった勘九郎が躍っている場面。

今は無き勘三郎と息子の勘九郎が躍っている場面。

現勘九郎と七之助が躍っている場面。

菊五郎の姿も思い浮かぶ。
華やかな躍る姿。

石橋は牡丹なんだけどね。


小鉢と黄瀬戸のお皿が欲しかった

2022-04-20 06:06:28 | 美しい物
幸兵衛窯から届きました。
第二段。鼠志野の小鉢と黄瀬戸の皿(直径14.5㎝mくらい)。

少し大きめな小鉢と四寸皿が欲しかったのです。
幸兵衛窯の展示室で見ていて、これはと言う物に出会った。
お値段は一つ2000円代。
正規のお値段より一割ほど安い。

一旦保留して考えて購入に踏み切りました。

小鉢は大きさとフォルムと鼠志野が好きだから。



黄瀬戸は一度手に入れたかった焼き物だからというのが購入理由です。


一週間あまりで届きました。

食器棚を整理して定位置を確保しました。

旦那は凡庸やね。と言うけど、その何気なさは飽きがこないと思っています。

後はパスタ皿だけです。



届きました!

2022-04-15 06:59:54 | 美しい物
届きました。

先日幸兵衛窯の展覧会で購入した日本刺繍の作品。



短冊は織部Ⅰと名付けられていた作品でした。


以前からリビングのソファの背面の壁に何か小品を飾りたいと思っていたので、、、。
色味を押さえた作品を考えていました。
まさにピッタリ。

もう一つ家事机の前のコルクボードに小品。





という作品です。

どちらも丁寧に梱包されて届きました。

一宮在住の水谷 香さんという方の作品です。

ご本人も展覧会場にいらして上品な私より少し年齢が上の方でした。
でも構図がすごく斬新で、でも上品で、くすっと笑えるユーモアも感じさせる作品が多かったような気がします。

あれもこれも欲しくなりそうなのでえいやっと決断しました。

日常的に、美しい気に入った物が眼に入ることは幸せです。

大阪中の桜が咲いた?

2022-04-03 06:44:19 | 美しい物
いやー朝ショックによる血圧上昇にびっくりしましたが、
一応薬を飲んで、昨日は近場の桜見物。


ここですね。万博自然文化園。

ほぼ、毎年来ているが、コロナ禍のここ3年だったので今年はすごーい人出だった。




 

「桜の咲いているところでテントを張ったり、シートを敷いての飲食は御遠慮ください。」
というアナウンスも虚しく、全ての桜の下に小型テントが設置されていた正午前後であった。
まーしゃーないな。みんな2年も我慢したもんね。
こんなにテントが売れたんだと感無量だった。

ソメイヨシノが満開になると幹が黒く見えると今年は特に感じる。


このコントラストが何だかすごく怖い。
急に桜の幹が黒く見える。
なんでだろう?

万博公園にはチューリップも可愛く咲いていた。


駅前スーパーで買った上にぎりとバドワイザーをいただく日本庭園。
いやー、屋外でほおばる朝一で握られた上握りとバドは涙が出るくらい美味しかった。
金曜日の親睦会での生ビールの美味しさも驚きだったけれど、屋外で飲むビールの美味しいこと。
旦那がお箸をもらうのを忘れたので売店で頼み込んでお箸を貸してもらった。
あとでコーヒーも買ったけど。

昨年は大雨でむごいほどお客さんが少なったけど、今年は大賑わいの陶器市を覗いて3つ買って、
いつもの散歩道を歩いて千里中央まで。

途中の素晴らしい桜の幹


  

途中の桜咲いてる公園は全てミニテントで埋まっていた。
同時に雪柳も満開に。
まるで大阪中の桜が一気に満開になったみたいだった。

日曜日のお客様のための食料品をスーパーでゲットしてバスで帰宅しました。

お花屋さんになったみたい 

2022-03-22 06:52:18 | 美しい物
突然、休日にラインで「家にいますか?」と聞かれ
お昼前にはいますと答えると
大きな花束を持った年下の同僚が立っていた。

「職場で渡すのもなんだと思って。」と
わざわざ自宅まで届けてくれた大きな花束



丁寧にお礼をいい、上がってもらってお茶でもと誘うも次の予定があるとのことで、、、。

昼食後花束解体。

思いの他沢山の花たち。

午前中に買おうかと一瞬迷ったミモザや私の好きな白のカラーやグリーンと白薔薇。


凄くきれいな紫の胡蝶蘭。



それぞれの花器に生けて棚の上に飾る。

まるでお花屋さん。

お花が一番嬉しい。

結局あと少しお世話になることになったけれど心からの嬉しいです。
お互い頑張りましょうね。



羽生結弦の復活 ~素晴らしい表現者たち~

2021-12-28 06:46:18 | 美しい物
週末、2日間のんびりしたが、色々家事もあり、
睡眠時間を十分とるために夜は早く寝るように。

「そうや。男子フィギュアのフリーだった!」と8時から録画。

昨日は出勤して早く帰って晩御飯を食べてゆっくり観ました。

既に結果が解っているのですごーく気が楽でした。

結果から羽生結弦が完全復活して本当に良かったです。
表情がさえなかったので心配でしたが、休養十分と言った感じで本当にスケートという
一つの表現方法で「天と地」の世界観を十分表現されていました。



写真はネットよりお借りしました。

4分という短い時間で、一つの物語を堪能することができました。
私はやっぱりこの表現力としてのフィギュアスケートが好きなんだなと改めて思いました。
「表現されている」ことが凄く好き。
それとフィギュアスケートのスピード感。

録画は佐藤駿君からで、私個人的には鍵山君より佐藤ファンです。
切なそうな表情と表現力が魅了です。



もう2年くらい経ったらもっと大人っぽい怪人に会えることを楽しみにしてます。

それと今回友野一樹の「ラ・ラ・ランド」の世界もすごく良かったです。


16歳の三浦佳生 力強いスケーティングで表現力もある。恐るべし16歳です。


宇野昌磨の今シーズンは観ていて安心感があり、その分、表現力もすごく増したと思います。

ボレロ相変わらリズムとスピートが素晴らしい。

試合後のインタヴューでも「天と地の世界観が表現できていたと思う。」と言う意味も感想を羽生君自ら述べていました。
ジャンプのできもあるけれど、全体の流れが芸術表現に昇華していることがすごく大切なのでは。
今はコーチ不在ですが、なんだかこの世界観を維持するには一人で取り組む方が完成度が高いのではないかと素人ながらに
思いましたが、、、。







元旦の夜は ~ウィーンフィルニューイヤーコンサート~

2021-01-04 06:30:18 | 美しい物
ここ5年ほどは、娘と一緒に元旦の夜、ウィーンフィルニューイヤーコンサートをテレビで鑑賞していた。

小さい頃からレコードで聞いていたヨハンシュトラウス作曲を中心に組まれたプログラム。
必ず、「美しく青きドナウ」は演奏されます。

最後のアンコールは必ず、「ラッデキー行進曲」
観客の拍手を巻き込んでの演奏はいつもうきうきする。

それが、このコロナ。

中止されるかと思いきや、無観客で実施。

客席に一人も人がいない状態で、演奏された。



指揮者は何度も指揮をしたムーティ―さん。
イタリア人です。


いつも旬の話題の指揮者が指揮をします。

それと楽しみなのが、後半の2曲にバレエの映像が流されること。

リヒテンシュタイン宮殿の内部や庭園で真夏の8月に撮影されたそうです。


「マルガリータ・ポルカ」の衣装は今年はラクロワ

この時の記憶がない。居眠りしてたのかも。

うきうきした気分を感じる新年らしい華やかなコンサート

時折和服姿も見られた観客の素敵なドレスも楽しみだった。
何だかやっぱり寂しいな。