遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

勝つための象徴

2010-07-17 21:47:25 | 日々のあれこれ
仕事本当に今期ひと段落。
職場の打ち上げ。
そこでのお話。
相手は40代男性、既婚、子供あり、普通の家庭。

「ワールドカップを見ていたら日本の選手が
国歌をちゃんと歌わないから腹が立った。」と
本気の顔でのたまう。
彼曰く学校のクラブ活動でもなんらかの
象徴のためにがんばれるはずだ。というお話。
象徴とは国とか学校とか団体とか、、、。

私にはちっとも解からない。全く理解できない!

自分と一緒に練習してきた仲間のために
というならかろうじて実感としてわかる。
私これでも団体行動がきらいやけれど
「フォアザチーム」が身をもって理解できる
単純な神経回路は持ち合わせている。

簡単に言うと「3本の矢」のお話です。
誰だって一人より大勢の力の方が強い
というのはアホでも解かる。

でも監督のためにとかましてや地元の
ためにとかはもうわかんない。


そうやって昔オリンピック選手が死んだよな。
死んだら終わりなんだよ。何も進まない。
何も実現できない。死ほどむなしい物はない。

そうやって昔お国のためにたくさんの
純真な若者が死んだよな。

がんばれるのはやっぱり自分のために
と思わなければ!
個人単位でがんばるを考えないと
病気になったり、死んだりするんだと
そう思う。本当にそう思う。

で、やっぱりワールドカップは世界大戦の代わり
なんだ。人間の愛国心を背負っての
闘争心をスポーツという形に変えて
戦っていると思わざるを得ない。
でも人間の賢さで乗り切ったやり方だと
思う。


萩尾望都と村上春樹

2010-07-17 21:16:09 | ブックリスト
ずっと忙しかった。そういう日の週末は土曜日一週間分の家事。
午後から買い物。日曜日午前中自宅で頭を使う企画の仕事。
午後から職場へ出向いて仕事。

ということでほとんど脳みそうに状態の時に土曜日の午後
食料品の買出しとともに本屋へよるのが唯一の楽しみ。
その時に先週見つけたムック本。








学生時代にファンでした。とっても。
私の原点と言ってもいい。
「トーマの心臓」ものすごい気に入ったページを模写しました。
それは今でもとってあります。

で、改めてこのムック本を読んで
両親との関係がうまくいかない方が
かえって創作者として天才が生まれるのか
それとも本人の資質の中に反逆の性質が生来あって
独創性も本来あるから親に逆らうのかと
卵が先か鶏が先かみたいな問題をふと考えてみる。

漫画家の竹宮恵子さんがとても親が自分を切り離して
育てたという話を河合隼雄の特集号で読んだような記憶が
ある。竹宮さん自信がとても親が自分との関係を
切って切ってしょうがなかった(あるいは切られて)
感覚があるとおっしゃって
いたような記事だった。

芸術家というのは親との確執があって生まれて来る物だと
いう思い込みがあったが


やっと今期の仕事が本当にひと段落着いた今日
「考える人」の村上春樹ロングインタビューをじっくり
美容室に行って読む。






彼は芦屋、夙川の住宅街で一人っ子としてのんびり育った。
という事だった。親との確執も一切なく。
でも、父性にとことん対抗するというのは自分の父親とは
関係ないと言っていた。
大学時代に関東(早稲田、だからやっぱりかしこいんだけど)
に行ったからこそ作家になった。と書いていた。
言葉の二重構造(関西弁と関東弁いわゆる田舎一般)が
作家の道を開いたということだ。

谷崎潤一郎は逆に関東出身で阪神間で細雪を書いた人だし
たつるんは関東に生まれて関西に帰ってきたという感慨を
もてるようになった人だ。
関西弁って大きい!
昔、スキー場に行くと関東、関西弁が入り混じった。
よく友達とリフト待ちをしていると
「漫才みたいですね。」と感心された。
でも関東弁の方が「ほんまに思てんの?」と
いう感じを受けた。実感が乏しいと思うのは私が関西出身だからか?

でも私まだ「1Q84」読んだないんだな。
これからじっくり読んでいこうと思う。

プラダを着た悪魔 リアルクローズ

2010-07-17 09:23:53 | 舞台、映画、DVD
たつるんの本(ブログかもしれない)に「プラダを着た悪魔」の映画のお話がでてきた。
アン・ハサウェイ扮する主人公がマニロ・ブラニクの靴をもらった
とたんに様変わりするという。ふーん、そうか。







テストが終わった娘に「プラダ」のDVD借りてきてと頼む。
脳みそがうにになりそうに忙しい合間の一夜、鑑賞。
実は2年前フランスに行くエールフランスの機上で見たことがあった。
その時は「ふーん。メリル・ストリープってどんなキャラにも
染まる事のできる天才なんや。」と思っていただけだった。
以外にもアン・ハサウェイがいい。
この女の子の頭のよさと優しさと感性の良さがさりげなく
よく描かれている。

で、観終わってふとこのキャラって槙村さとるの漫画「リアル・クローズ」
にそっくりじゃない?
主人公のキャラ立ち、神保美姫=メリル・ストリープ
ニコ≒ナイジェル(アフロか頭が禿げているか違いはあるが、、、。)


                




で初出展年数を確認すると原作2003年、映画化2006年初頭
漫画2006年 
おそるべし漫画家のアンテナって思うのは私だけ?