遊びをせんとや

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縄文聖地巡礼~現代へのお告げ

2013-01-06 17:56:37 | ブックリスト
中沢新一さんの「アースダイバー」の前編といった感じの
坂本龍一さんとの対談

この前MIHO美術館に「土偶展」を観に行ったときに
ふっと買った本

「縄文聖地巡礼」




きっと普通の本屋ではなかなか手に入りにくいだろうなと
思ったため。

実は関東版「アースダイバー」は読了していないのです。

あと三分の一くらいでなんだか身近な土地ではないので
なんとなく

その2年後くらいに「大阪アースダイバー」を読んで
中沢新一さんの眼の付け所に感心しました。

今回の本は2010年に初版が出ているのですが
2008年くらいまでの対談をまとめた文章

日本各地の縄文時代の古墳を訪ねての旅

大阪アースダイバーの内容とリンクしていて
とてもおもしろかったです。

この時代、ちょうど安倍政権が誕生した時で
当然、まだ東日本大震災も起こってなくて
福島原発の問題も。

でも2人は原発の問題点にも触れている。

こういう感度のいい人たちの言葉に耳を傾け

本当に考えていかなければいけないと心底思った。

現代の巫女(男)かな?

旅路の果てのティーポット

2013-01-06 07:52:46 | 美しい物
年末に台所を整理した。

すでに使わない物はだいぶ始末していたので
お皿を1枚とすでに捨てたコーヒーメーカーの
部品が残っていたのでそれを捨てたくらい。

吊戸棚に少し余裕ができた。

お正月に来客があった時
4人分のコーヒーを入れる段になって、はたと困った。
一度に大量のコーヒーが入れられない。

息子が最近毎朝引いた豆でコーヒーを飲むように
なった。

今淹れているのはなんとお茶ネットにペーパーフィルターを敷いて
そこにブラウン電動豆引き機で「がー」と豆をひいて
ぽいと入れ、お湯をゆっくり注ぐという
手間がかかるのかずぼらなのかわからないやり方。

年末に飲む量が増えたのとペーパーフィルターも無くなると
買うのも面倒なので
結婚していた頃にスイス製の金製のフィルターを使ってた。
結局それがいいやと思い出し、その頃5000円くらいしたのが
生協で3000円で出ていたので注文する。

沢山淹れられるポットを探していたところ
石黒さんの本「捨てない知恵」を読んで

素敵なポットが目に入り、それがオールドパイレックス製。

ネットで検索すると1940年代に作られていたコーヒーパーコレーター
で4、6、9杯分と三種類の大きさがある。

ネットで売りに出ているのはヤフーオークションのみ

父に頼んで購入。

まず、届いたのはティーポット(この際、ティーポットも買い。)
新品(と言っても製造されたのは1940年です。)箱入り

1万円足らずでしたがすぐに届く。



箱ブーンという配達方法で届いたのですが、
さすが厳重な梱包

外箱を包んであったのはなんとポーランドの食器の宣伝チラシ

それを破って 
       

この中にはウレタンが詰まっていて

取り出すと
           

思いの他小さな箱が。箱その物はちっとも古びていなかった。

箱の上には4.95ドルの表示

早速調べてみたら1940年のアメリカ1ドルは今の3650円くらいだ。
ということは1万8000円くらいしたようだ。(結構なお値段です。)

中身は


        

当然取扱い説明書とスティール製の細い針金のトライアングル型の鍋敷き

さすがのガラスの中に少しほこりのような物が入っていたり
汚れも少しあった。

洗剤で洗って、熱湯をかけて

すぐにきれいになった。


    

金具はステンレスなのでちっとも錆びていない。新品

ガラス部分はうっすらとブルーがかっていて
大きさも片手に乗るぐらいで思いの他小さく4杯くらい紅茶を淹れるとちょうどいいくらい。

なんとも愛らしいデザイン

1940年のアメリカのどこかで
こんな製品が作られごく一般的な家庭で使われていたなんてと
思うと感慨深

その頃世界は第二次世界大戦に突入

昨日旦那が「ゴッドファーザー」のDVDを観ていたので
ついアカデミー賞のムック本を取り出して見ると

「風と共に去リぬ」が撮影されたのが1939年

なんともアメリカの一番元気だったころかもしれない。



このポットは長い時間と膨大な距離、どんな旅をして
我が家に辿りついたのか

と考えながら紅茶を飲むのもいいもの