遊びをせんとや

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絵の道具の解凍

2022-08-03 06:40:25 | お絵描き
遊びの7月が終わり、7月最終日から4日間は取り立てて予定がない。
ここに来てコロナ感染急拡大だし、大阪は高齢者は出歩くななのでちょうどいい。

これだけまとまって時間があると旅の疲れもとれたので、お揉むろに整理してあった日本画の道具を取り出してお絵描きを開始することにした。当初、完全退職してからという気もあったが、何となく描いてみたいモチーフに出会ったので自分の気分を重視して始めることにする。
お金はかけたくないのであるもので、、、。
初日、まずはパネル作り。
ベニヤはまず、ある。パネルを作るのにないのは1.5㎝くらいの角材。これだけはホームセンターに買いに行く。
当然、自分で切る。錆びた小さなのこぎりがあったのでベニヤをまず切り、角材を切り材料を整える。
もっと切れ味のいい鋸があったら楽しいのにと思う。私この鋸を引くというのが案外好きである。血筋ね。

切った材料を組み立て、ボンドで貼り合わせ、このボンドも子供の工作用が残っていて使用可。一生使う分だけあるような気がする。

キリで穴をあけておいてすごく短い小さな釘を打つ。
角材が曲がっていてどうしても少しいびつになるし、切って短くなるという計算も今一だったので少し隙間ができるが、角材も割れず
何とか使用に耐える木製パネルの出来上がり。

和紙は日本画用麻紙。これもかなり前の分が残っていてちょうどいい感じ。
2日目に和紙を水張りする。
一晩置くときれいに乾いて完成。3枚できました。


そして昨日は朝からドーサを引く。
粒膠はあった。ミョウバンもあった。(あるんだなんでも)ネットで分量を確認し、膠を溶かし、ミョウバンをすりつぶし、ドーサ液完成。
さっそく、貼った和紙に刷毛で塗る。
このドーサ、一見めんどくさいのだが、や実際めんどくさいけれどこれを引いておかなければ当然、和紙に水がしみるので日本画は描けない。ミョウバンは発色をよくするためだそうだ。改めて知った。入れすぎると画面がキラキラする。この一連の修行のような作業が自ずから逸る描く気持ちを落ち着かせるいい時間となる。

これで一応準備は整った。

その間に、写真を元に構図を決めて小下絵に取り掛かっている。
午後から和紙が乾いたら草稿図を描き始められる。
まだまだ、道のりは遠いが、中々夢中になれて楽しい。
一日3時間くらいの作業がちょうどいい。楽しいけれど根を詰められない。歳行ったから。
気分の赴くままに取り組んでいこうと思っている。

それにつけてもここまでよくこれだけの絵の道具を捨てずにきたものだ。
基本、大学時代の道具。
独身時代に一度引っ越して、結婚して三度引っ越したがプラスチックのボールもよく取ってあった。
良かった。

今日からの下塗りに備えて、粒膠を水につけて当然冷蔵庫に入れる。