遊びをせんとや

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松本竣介 街と人 大山崎山荘美術館

2025-02-16 07:33:08 | 美術館、博物館
美術館を長い間訪れていない気がする。
歌舞伎は観に行ったが、月に二回くらいは美術館がいる。
ストレスが溜まっていた。
早く訪れたかった大山崎山荘美術館へ土曜日だけれど、行くことにした。
次の週からまた寒くなりそうだったので。
天気によって予定をフレキシブルに変えられるのは退職者のいい所だ。
幸い、これ以上ないお出かけ日和。風もなく暖かい。

JR山崎の駅に着くとちょうど、無料送迎バスが来ていた。

行きは初めて乗る。

ものの5分もかからない間に着く。阪急の大山崎駅とJRの山崎駅に停まるみたい
でも、この時間のバスは満杯だった。


朝の光を受けてお庭や建物が美しい。
何度もここへ来ているけれど、夏の暑い時期が多かったせいか、この時期が一番美しく見える。

硝子の回廊が曇って幻想的だった。


 
この日はヤフオクでちょっと競ったけれど結構お安く手に入れた、鶴が三羽飛んでいる訪問着で。
届いて時はこれは地味かもと思ったけれど、着てみると上前に横縞のグラデーションが染められていてそんな事ない。
グレー地の柔らか物が欲しかったので裄が67.5㎝もあるけれど、私には気にならないみたいでサイズもピッタリだった。
重くて生地に落ち感があるので、すっきり着こなせたような気がする。ユリザクラさんの松煙染めの紙帯で。

松本竣介

やはり、代表作はこれだろうけれど、残念ながらこの作品は展示されていない。「立てる自画像」
教科書や資料集で必ず取り上げられる絵だ。
館内、作品ともに撮影禁止なので作品写真は全てWebよりお借りしました。


代表作 街
この絵は一度、新国立美術館のワークショップで取り上げたような気がする。
改めて見るととても考え抜かれた構図とフォルム、色だ。

私が感動したのは

Y市の橋 
岩手から東京に出てきて、喧噪たる都会に目を見張る若者が見えるようだ。
この街を描いたシリーズに詩的な物を感じる。物語が無数に込められているような。

奇しくも彫刻家舟越保武と中学校の同級生だったそうだ。
なんという天才の遭遇。二人とも長じて芸術家になり、グループ展などを開催したのは奇跡だ。
頭脳も明晰で中学校入学時に病気で聴力を失い、本から知識も沢山得たようだ。秀才でもある。

その確固たる生き方は圧倒される。
戦後、結核が元で36歳で若くして亡くなってしまい、長男も長女も亡くし、なんと壮絶な人生だったんだろう。

哲学に裏打ちされた、計算され尽くした構図、色とフォルム。
沢山の草稿を得て、描く前に全てが決まっていたそうだ。
大川美術館の所蔵品が多く、そこでかつてのアトリエを再現した次男の解説をビデオで観た。

ここの美術館のコーヒーは美味しいので、テラス席も暖かい。天気も申分ない。

 


映えを狙って「都会の詩情 青いケーキ」にする。青い色はバタフライピーだそうで程よい酸味で美味しかった。台はチーズケーキの上にスポンジ。これを半分こ。お店の人も了解済みでフォークを二本持って来てくれる。
甘酸っぱくて美味しい。旦那の奢り。(笑)

地中海館にはいつものモネとルオーの「貴族的なピエロ」が展示されていた。



帰り道は
大山崎の駅の近くのカフェで。

 
予約したので二階の席に案内されて、



私はパスタランチでカボチャのスープ

生ハムサラダ

ヤリイカのジェノベーゼ
旦那はハンバーグ

気持ちいい日だったので近くを散策して、JRで帰宅した。

昨日の晩御飯は残り物オンパレード。
赤カブの酢の物、トマト、高菜の炒め物。カレーに入れていたジャガイモを取り出して置いて少しカレー味のポテトサラダ。
鰯の梅煮。キャベツ、玉ねぎ、人参、シメジのお味噌汁。














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