気ままな撮影紀行

鉄道写真をメインに航空機や一般の
風景写真等の撮影に出かけました。

信越本線の廃線跡 旧熊ノ平駅(群馬県)

2014年06月18日 | 鉄道遺産/駅舎他 施設
信越本線で廃線になった旧熊ノ平駅へ、昨年の夏(2013年8月)に行った時の様子をまとめました。

この駅は信越本線の軽井沢駅と横川駅との間にあって、碓氷峠の急こう配の途中で唯一、平らな場所になっていました。1893年(明治26年)に信号場として開設されて、当初は蒸機への給水や給炭所を兼ねていたようです。その後1906年(明治39年)には、駅に昇格しました。

アプト式鉄道が現役で単線であった時は列車交換をするにあたり、駅の両端をトンネルに挟まれていて、長大編成列車の列車交換スペースの確保が出来ない事から、突込線用のトンネルを設けて、一旦トンネルに突込んだ後、本線脇の待避線に後退して停車していました。その為に駅の軽井沢方向と横川方向双方には本線用のトンネルとは別に突込み線用、押し下げ線用のトンネルが設けられています。

複線化後は列車交換の必要は無くなって、1966年(昭和41年)に信号場に降格となって、1997年(平成9年)長野新幹線開業に伴う軽井沢駅~横川駅間の廃線によって、熊ノ平駅は廃止されました。

現在は横川駅から碓氷第三橋梁(めがね橋)を経由して、旧熊ノ平駅迄の間は“アプトの道”として遊歩道が整備されています。旧熊ノ平駅は立ち入りが制限されている所が多くありましたが、歩行可能な場所は整備されていて、廃線跡の雰囲気に浸る事が出来ました。

この時の様子をまとめたフォトチャンネルも、新規追加致しました。(撮影日はいずれも 2013年8月13日)

≪1≫軽井沢方向の様子です。


≪2≫上記の写真を撮った後、少し横川方面へ進んで撮りました。白い建物は変電所で廃線になるとともに、役目を終えました。


もう少し横川方面へ進んで、軽井沢方面を振り返りました。レールや架線も当時のまま残されていて、今にも列車が入って来そうな雰囲気でした。


≪3≫上り線側ホームに渡って、軽井沢方面を見ました。


≪4≫横川方面です。写真ではうまく入らず少し分かりにくいですが、3本のトンネルの写真右端にもう一本のトンネルがあります。




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