続・和歌山城の桜

　 中継車横の扉を開いて、大型のクイックシューに固定された大型カメラをレバーで外して、二之丸庭園の三脚のクイックシューに取り付けます。

　番組のオープニングはこの二之丸庭園です。大型カメラ２台と、ハンディーカメラ１台です。

　前日、VTR取材した「岡口門」のタイトルバックが流れます。

二之丸庭園の司会者２人とゲストに切り替わります。

　しばらく、話題の続いたあと司会者が

　「天守閣の△△さん、そちらはいかがですか…」

　天守閣へ呼びかけます。天守閣の中のハンディカメラに切り替わります。天守閣のレポーターとゲストのやり取りや、天守閣からの景色が写ります。

　その間に、二之丸庭園の司会者やゲストとハンディカメラは天守閣前の広場に移動します。天守閣前の広場には、大型カメラ１台とハンディカメラです。

　紅葉渓庭園の御橋廊下は少し遠いので、これも前日のVTRの再生です。修復の様子などが取材してあります。

　御橋廊下のVTR再生の間に、司会者やゲストはまた、二之丸庭園に戻っていて、エンディングで番組は終わります。

　生中継の番組を、マイクロ波(FPU)で本社に送ります。和歌山から大阪には直接通りませんから、和歌山城から奈良県の葛城山の山頂にマイクロ波を送ります。山頂では別のマイクロ波で大阪本社に送ります。これを二段中継といわれます。

　今は、赤道の静止衛星に送って、衛星中継になるでしょう。

　生中継は、かなり早い段階で準備しなくてはなりません。早い時期に満開の日を予想することは難しいですから、現在、桜の生中継はありません。満開の天気の良い日にENG取材をワイド番組の１コーナーとして扱っているようです。

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　満足な作品を撮影できたOB会員は和歌山城の表に集まりました。
表には４、５台のタクシーがいました。OB会員はそれに分乗して次の「紀三井寺」
へ豪華に出かけて行きました…。