初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

続・インターカム

2009年04月09日 17時00分54秒 | Weblog
 インターカム、略してインカムは、インターコミュニケーション(相互通信)の略された業界用語かもしれません。

 初めインカム本体は、電電公社の交換手嬢が使っていた青色のレシーバー(受話器)とカーボンマイク(送話器)と少しきついバネが付いた旧式のヘッドセットでした。
 レシーバー(受話器)は左の片耳で右側は四角い皮の板が付いて、持主の名前が書いてあります。レシーバーが片耳なのは、右の耳でスタジオの雑音を聞くためです。

インカムは仕事で汗まみれになります。個人持ちでした。

スタッフは自分のインカムと台本を持ってスタジオに入ります。

 本番中、インカムでディレクターとADさんが打ち合わせをしています。カメラマンはそれを傍受しているだけで、本番の進行状態がわかります。

 クラシックの録画中継で、音大の学生アルバイト嬢が演奏の進行に合わせて楽譜のカットナンバーを中継車の中で読みあげていきます。その時、インカムをかけているスタッフ全員に楽譜の進行状態が分かります。

 いつまでも、重い大きな電電公社のヘッドセットでもなかろうと、業者がパンアメリカンのパイロットが操縦席で使っているインカムですと持ってきたことがありました。

 なるほど、なかなかスマートで軽くて、いいのですが…。

誰もそれにしようといいませんでした。相変わらず、電電公社スタイルで続きました。

現場は意外と保守的です。
 
何年かして、無線のインカムが登場しました。小型の軽いヘッドセットと電池駆動の送受信機の一式でした。

スタジオでケーブルさばきの大変な有線と違って、無線インカムは制約がありません。

スタッフの一人は、スタジオ外のトイレにまで行って、聞こえますかとやっていました。

送受信機の周波数は、スタジオごとに違います。そのスタジオ専用のインカムが機材棚に用意されています…。

 マクドナルドのドライブスルー店で、ドライバーの注文に応答しているのが、無線インカムです。彼女らはスイッチを入れたり切ったり器用に扱っています。