写真は、大阪市内、なんば御堂筋線の地下鉄改札口横に美しい魚が泳いでいる水槽があります。水槽奥のコンコースを通る乗降客が青い魚とダブって見えます。乗降客と青い魚がいい位置のときにコンパクトデジタルカメラはシャッターが落ちてくれません。接写モードで十数枚撮ったうちの一枚です…。
映画の本編の撮影が終わるとタイトル撮影が残ります。本編の封切り日は決まっていますから余裕はありません。A3ぐらいの無光沢の厚手の画用紙に、美術部のタイトル係が白い絵の具で、スタッフ、出演者などを記入します。
カメラは、ハイコントラストのタイトル用のフィルムで撮影します。一枚のタイトルに長い時間回さなくて良いのです。現像所のオプチカルプリンターで、オーバーラップ、ワイプなど施しますから…。
映画のエンドマークの「完」という字が、だんだん大きくなるようにするには、ズームレンズのなかった時代、カメラをレールの移動車に乗せて、タイトルに遠くから近づいてゆきます。
タイトルが下から上へ文字が移動する「縦ロール」は、スタジオの上へ開く電動扉に貼り付けて電動扉を動かしました。
タイトルが左から右に文字が動いていく「横ロール」はレールの移動車に長い板を取り付けてタイトルを貼り付け、静止しているカメラの前を動かして撮影しました。
会社がタイトルで神経を使うのは出演者の扱いです。出演者タイトルは主演の2人、3人が並んで出てきます。しかし、大物俳優さんは初めに一人の名前で出てきます。「一枚タイトル」と言います。また、よその専属の大物俳優さんが出演しているときは、出演者タイトルの最後に「一枚タイトル」で出ます。「一枚タイトル」で映画に出ると、仲間から「一枚タイトル」の俳優さんと話題にされます。
かって小林旭と美空ひばりの結婚のとき、ひばりのお母さんが、お祝いに、会社に小林旭を「一枚タイトル」に交渉すると噂で聞きたことがありました…。
アメリカ映画で複雑な凝ったタイトルがあります。ダニー・ケイの「虹をつかむ男」ではガラス板にタイトル文字が書かれていて、そのガラス板がターンテーブルで回ります。照明の色が変わって夢のあるタイトルでした。また、ヒチコックの映画も凝ったタイトルがありました。
アメリカはタイトルを専門に作る会社があるそうです。
単行本の装訂のように考えているのでしょう。
明日はテレビのタイトルについて…
映画の本編の撮影が終わるとタイトル撮影が残ります。本編の封切り日は決まっていますから余裕はありません。A3ぐらいの無光沢の厚手の画用紙に、美術部のタイトル係が白い絵の具で、スタッフ、出演者などを記入します。
カメラは、ハイコントラストのタイトル用のフィルムで撮影します。一枚のタイトルに長い時間回さなくて良いのです。現像所のオプチカルプリンターで、オーバーラップ、ワイプなど施しますから…。
映画のエンドマークの「完」という字が、だんだん大きくなるようにするには、ズームレンズのなかった時代、カメラをレールの移動車に乗せて、タイトルに遠くから近づいてゆきます。
タイトルが下から上へ文字が移動する「縦ロール」は、スタジオの上へ開く電動扉に貼り付けて電動扉を動かしました。
タイトルが左から右に文字が動いていく「横ロール」はレールの移動車に長い板を取り付けてタイトルを貼り付け、静止しているカメラの前を動かして撮影しました。
会社がタイトルで神経を使うのは出演者の扱いです。出演者タイトルは主演の2人、3人が並んで出てきます。しかし、大物俳優さんは初めに一人の名前で出てきます。「一枚タイトル」と言います。また、よその専属の大物俳優さんが出演しているときは、出演者タイトルの最後に「一枚タイトル」で出ます。「一枚タイトル」で映画に出ると、仲間から「一枚タイトル」の俳優さんと話題にされます。
かって小林旭と美空ひばりの結婚のとき、ひばりのお母さんが、お祝いに、会社に小林旭を「一枚タイトル」に交渉すると噂で聞きたことがありました…。
アメリカ映画で複雑な凝ったタイトルがあります。ダニー・ケイの「虹をつかむ男」ではガラス板にタイトル文字が書かれていて、そのガラス板がターンテーブルで回ります。照明の色が変わって夢のあるタイトルでした。また、ヒチコックの映画も凝ったタイトルがありました。
アメリカはタイトルを専門に作る会社があるそうです。
単行本の装訂のように考えているのでしょう。
明日はテレビのタイトルについて…