京都・南座で高校生のころ、芝居好きの母親に連れられて、「松竹新喜劇」見に行ったことがありました。
母親が、
「あの人が、人気の藤山寛美だよ…」
と言っていました…。
… … …
ゴールデンタイムの番組として道頓堀・中座の「松竹新喜劇」の録画中継がありました。
劇団は、渋谷天外(しぶやてんがい)、藤山寛美、曾我廼家五郎八(そがのやごろはち)、曾我廼家明蝶(めいちょう)、高田次郎、小島慶四郎、ベテラン女優の曾我廼家鶴蝶(つるちょう)、酒井光子(さかいみつこ)、など多彩な顔ぶれです。
在阪各局がこの「松竹新喜劇」を中継していましたから、演目がかぶらないように調整します。
VTR本番の日取りが決まりますと、スタッフの下見の日が決まります。中継の演目の下見は中座一階の後の客席一列を購入して、舞台の上の役者さんの動きを台本にチェックを入れて覚えます。下見はこれ一回きりで、カメラリハーサルもなく本番になります。
中継当日は、道頓堀の人出が少ないときに、テレビ中継車をスタッフの先導で、所轄の警察署の交通課に申請した場所に入れます。
テレビ中継車に積んでいるVTRで舞台の芝居を撮ります。
録画は大体一本撮りです。二本も三本もとなると、芝居の筋立てがごっちゃになり、舞台の俳優さんの動きがわからなくなります。二本撮りのときは、スタッフを総入れ替えします。
中継日はたいていどこかの団体客の招待とかちあいます。中座の前に長い机を並べて、世話役が飲み物と弁当の入った紙袋を団体のお客さんに配っています。
当時は、△△商店会の大売り出しの景品として、団体客がよく来ていました。
開演時間になると、舞台の下手脇から白いタキシード姿の藤山寛美さんが現れます。
「△△商店会の皆様よくお越しくださいました…」
と挨拶があります。
ブザーが鳴ると緞帳が上がり芝居が始まります。
続く…
母親が、
「あの人が、人気の藤山寛美だよ…」
と言っていました…。
… … …
ゴールデンタイムの番組として道頓堀・中座の「松竹新喜劇」の録画中継がありました。
劇団は、渋谷天外(しぶやてんがい)、藤山寛美、曾我廼家五郎八(そがのやごろはち)、曾我廼家明蝶(めいちょう)、高田次郎、小島慶四郎、ベテラン女優の曾我廼家鶴蝶(つるちょう)、酒井光子(さかいみつこ)、など多彩な顔ぶれです。
在阪各局がこの「松竹新喜劇」を中継していましたから、演目がかぶらないように調整します。
VTR本番の日取りが決まりますと、スタッフの下見の日が決まります。中継の演目の下見は中座一階の後の客席一列を購入して、舞台の上の役者さんの動きを台本にチェックを入れて覚えます。下見はこれ一回きりで、カメラリハーサルもなく本番になります。
中継当日は、道頓堀の人出が少ないときに、テレビ中継車をスタッフの先導で、所轄の警察署の交通課に申請した場所に入れます。
テレビ中継車に積んでいるVTRで舞台の芝居を撮ります。
録画は大体一本撮りです。二本も三本もとなると、芝居の筋立てがごっちゃになり、舞台の俳優さんの動きがわからなくなります。二本撮りのときは、スタッフを総入れ替えします。
中継日はたいていどこかの団体客の招待とかちあいます。中座の前に長い机を並べて、世話役が飲み物と弁当の入った紙袋を団体のお客さんに配っています。
当時は、△△商店会の大売り出しの景品として、団体客がよく来ていました。
開演時間になると、舞台の下手脇から白いタキシード姿の藤山寛美さんが現れます。
「△△商店会の皆様よくお越しくださいました…」
と挨拶があります。
ブザーが鳴ると緞帳が上がり芝居が始まります。
続く…