初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

フレーム・シンクロナイザー

2009年04月18日 18時18分35秒 | Weblog
  歳をとると、野球中継もテレビを見ているよりラジオで聴きながら、何かやっている方が気楽です。

 テレビでは打席でバッターが構えています。ピッチャーは、まだ投げていません。

ラジオでは、

「金本、打ちました…。ワアワア…」

とアナウンサーが叫んでいます。

 テレビを見ている息子はラジオの音が邪魔だと怒ります…。

 テレビにはフレーム・シンクロナイザー(略してFS(エフ・エス))という装置があります。

 この装置は、書き込み用のメモリーと読み出し用のメモリーで出来上がっています。

 テレビの画面は映像信号と同期信号でできています。入力側に中継の映像信号と同期信号で書き込み用メモリーに書き込みます。メモリーのデータを読み出し用メモリーにシフトします。放送局の同期信号でこの読み出し用のメモリーの映像を読み出します。この装置で入力側の同期信号と出力側の同期信号の縁が切れます。

 世界中のテレビ方式は、ドイツ、中国などのPAL、フランスのSECAM、日本と米国のNTSCの方式があります。

 このFSの入力側に、PAL、SECAM、NTSC方式、何でもOK。出力側もPAL,SECAM,NTSC方式なんでもOK。方式変換の装置なのです。

 この装置の欠点は、映像信号のメモリー書き込み、読み出しで、時間がかかることです。最初は大きな装置でしたが、メモリーの進歩で小型になり、中継車内にも入れられるようになりました。

 中継の同期信号が不安定なとき、中継の同期信号と縁を切りたい時などにこの装置を入れます。

 選挙速報などあちこちから中継が入るときは、あちこちにこのFSが入ります。

 従って、冒頭のような映像がラジオ音声に遅れることになります。

 音楽番組で、歌手の歌と口が合っていないことがありますが、これもFSの影響です。

 選挙速報で、ラジオの速報で選挙事務所の拍手と「バンザイ…」の声が聞こえてから、テレビで、「バンザイ…」と手を挙げて喜んでいる場面が写ります…。