初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画「消えた中隊」 ①

2010年04月04日 23時26分16秒 | Weblog


1950年に日活の映画製作再開に

牽制をかけるため、五社協定が結ばれます.

そこで、日活は,劇団民芸や新国劇の舞台の俳優さんで

映画を製作していました。




1955年、「消えた中隊」が企画されます.

脚本は,黒澤明、菊島隆三です。

出演は,新国劇の辰巳柳太郎 (たつみりゅうたろう)

島田正吾(しまだしょうご)、石山健二郎(いしやまけんじろう)

大山克巳(おおやまかつみ)…他,

島崎雪子(しまざきゆきこ)等でした。




そこへ何故か監督に、名キャメラマンの

三村明が選ばれます.

三村明は『人情紙風船』はじめ『ハワイ・マレー沖海戦』、

『加藤隼戦闘隊』を担当していますし,

脚本の黒澤明とは、『姿三四郎』でキャメラを担当しています.

              … … …

「三村さんほどの名キャメラマンは一度監督をしてみたら…」

という冗談でも出たのでしょうか.

三村明さんは監督第1回作品として

『消えた中隊』を任されます.

しかし、担当するキャメラマンが

決まらなかったのではないでしょうか.

ポスターを見ると,三村明,

監督第1回作品とあります。

そして、撮影・三村明となっています.




いくら第1回監督作品の監督、三村明とはいえ、

名キャメラマン三村明ですから

この作品のキャメラを担当する人が恐れ多くて

いなかったのではないでしょうか.