俳優さんの前には
ディレクターズチェアの監督さん、その近くに
助監督、記録の女史が座っています.
その真ん中にキャメラとキャメラマンはいます。
.
俳優さんの演技を防音のキルティングの中に
キャメラ・NCミッチェル(米国製)の
フィルムが廻っています.
映画は最初,活動写真として
アメリカやフランスから輸入されました
.
興行的に有望だとなると
日本でも活動写真を作ることになります.
… … …
活動写真と一緒に撮影機材も輸入されました。
舶来のキャメラ、レンズを使って活動写真を制作します。
事故(操作中、フィルムの掻き落としの故障、
映像のピンボケ)もなく成功したのでしょう
… … …
活動写真(映画)はセットやロケーションで,撮影されたフィルムは
現像してネガフィルムに仕上げます.
ネガ現像の段階で、大体わかりますが,
焼き付けてポジフィルムに仕上げ映写機で試写して
初めてオールOKになります.
活動写真(映画)は、仕事がOKかNGかは
ポジプリントを確認するまでわかりません.
映画制作で問題や事故のなかった
キャメラやレンズは、
次の映画でも、その次の映画でも
保守的に使われていきます.
… … …
活動写真で入ってきた外国製のキャメラ,レンズは,
活動写真がやがて映画となり,
音声の入ったトーキー映画となっても,
国産の映画機材は映画界になかなか入れませんでした.
フランスの、スーパーパルボ、レンズ不明。
アメリカのNCミッチェル、
ミッチェルマウントのレンズ,バルター,エクター(コダック製)が
使われていました.
… … …
その他、レンズとしてイギリスのクック,
ダルメヤー,アストロの名前をかすかに覚えています.