アメリカのテレビ映画は,広大なアメリカのテレビ局で
放映された後、輸入されたはずですから,
放映権とか契約の費用は高くなかったはずです.
アメリカのテレビ映画は,ハリウッドの本編映画並みの
設備で作られていました。
テレビ映画の制作と思わなければ,
劇場映画制作の雰囲気のままだったはずです.
テレビ映画のセットの撮影で
『サンセット77』、『ハワイアン・アイ』
『ベン・ケーシー』など俳優さんのバストショットを見ると
ライティングは極端に強いキーライトを避けて,
キャメラサイドから当てる
フィルインライトを強くして、テレビでキレイに見えるように
コントラストを下げたライティングでした.
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ときどき,キャメラサイドの
フィルインライト(アーク灯が使用された?)が
俳優さんの後のセットに影が出ていることがありました。
この豪華な設備で制作されるアメリカテレビ映画は
比較的安価な契約料でした。
日本国内で次々にテレビ局が開局されます。
この安いアメリカのテレビ映画の契約料も
高くなっていきます.
新しいテレビの開局に伴い
、
日本製のテレビ映画が制作されます.
日本製テレビ映画の予算はアメリカの
テレビ映画の安い契約料に比較されます.
ハリウッド製テレビ映画が
35ミリBNCミッチェルキャメラですが
日本では,最初から,予算に縛られて
16ミリキャメラで制作されました.
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日本の劇場用映画制作のキャメラは,
1000フィートマガジンを乗せた
NCミッチェルで撮影されていました.
キャメラのまわりには、
ディレクターチェアに座った監督さん,
大勢の助監督さん、
キャメラマン,キャメラ助手が集まっての
撮影がスタンダードでした.
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日本のテレビ映画の現場は
小さな16ミリキャメラを中心に,
少数のスタッフでこぢんまりと制作されました.