初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

テレビ映画⑦

2010年08月30日 21時52分46秒 | Weblog



アメリカのテレビ映画は,広大なアメリカのテレビ局で

放映された後、輸入されたはずですから,

放映権とか契約の費用は高くなかったはずです.

アメリカのテレビ映画は,ハリウッドの本編映画並みの

設備で作られていました。

テレビ映画の制作と思わなければ,

劇場映画制作の雰囲気のままだったはずです.





テレビ映画のセットの撮影で

『サンセット77』、『ハワイアン・アイ』

『ベン・ケーシー』など俳優さんのバストショットを見ると

ライティングは極端に強いキーライトを避けて,

キャメラサイドから当てる

フィルインライトを強くして、テレビでキレイに見えるように

コントラストを下げたライティングでした.

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ときどき,キャメラサイドの

フィルインライト(アーク灯が使用された?)が

俳優さんの後のセットに影が出ていることがありました。





この豪華な設備で制作されるアメリカテレビ映画は

比較的安価な契約料でした。

日本国内で次々にテレビ局が開局されます。

この安いアメリカのテレビ映画の契約料も

高くなっていきます.

新しいテレビの開局に伴い

日本製のテレビ映画が制作されます.

日本製テレビ映画の予算はアメリカの

テレビ映画の安い契約料に比較されます.






ハリウッド製テレビ映画が

35ミリBNCミッチェルキャメラですが

日本では,最初から,予算に縛られて

16ミリキャメラで制作されました.

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日本の劇場用映画制作のキャメラは,

1000フィートマガジンを乗せた

NCミッチェルで撮影されていました.

キャメラのまわりには、

ディレクターチェアに座った監督さん,

大勢の助監督さん、

キャメラマン,キャメラ助手が集まっての

撮影がスタンダードでした.

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日本のテレビ映画の現場は

小さな16ミリキャメラを中心に,

少数のスタッフでこぢんまりと制作されました.