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日本のテレビは,生放送でスタートしました.
どんな番組も生で制作して放映します.
それは、日本は国土が狭く,時差がないからでした。
アメリカのテレビは国土が日本の25倍の広さですから、
時差があります。それを同じ生番組をネットで放送すると,
地域によって具合の悪い時間に
放送されることもあったのでしょう.
そこでローカルテレビ局の都合の良い時間に放映できる
テレビ映画が重宝されます
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アメリカでテレビ放送が本格化すると,
映画は斜陽化していきます.
観客を映画に呼び戻す手段として
キリスト教を主題としたワイドスクリーン映画
シネマスコープ『聖衣』が作られます
この映画は,興行的に成功します.
以後,映画館は横長のシネマスコープ画面が標準になりました。
しかし、映画人口は減少していきます.
そこで、ハリウッドの映画設備を使って,
テレビ映画が制作されます.
ハリウッドの設備で本格的に制作されました。
テレビ映画制作現場のスナップ写真を映画雑誌で見ると,
撮影キャメラは、35ミリのBNCミッチェルカメラで
キャメラサイドからのフィルインライトはアーク灯が使われています.
映画館で上映される劇映画並みの豪華な設備で撮影されています.
この劇映画並みの作品をアメリカのローカルテレビ局は,
都合よい時間に放映していたのでしょう.
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アメリカで放映されたテレビ映画が、日本に輸入されます.
日本のテレビ局で制作する生ドラマの制作費より
かなり安い予算で放映できました…
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