■【日刊経営マガジン】 エネルギーは採掘から製造へ<完> 今日の出来事、独善解説
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【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p> | ||||||||||||||||||
3月11日(月) 安倍首相が震災2周年で記者会見 内閣府:1月機械受注統計 財務省:国債投資家懇談 日銀:2月マネーストック、参院議運委で日銀総裁候補黒田アジア開発銀行(ADB)総裁から所信聴取、石田日銀審議委員講演・記者会見 民間:1月産業機械受注額・環境装置受注額、米倉経団連会長記者会見、2月工作機械受注実績速報値 12日(火) 内閣府・財務省:1~3月期法人企業景気予測調査、2月消費動向調査 経産省:1月の第3次産業活動指 日銀:2月企業物価指数、金融政策決定会合議事要旨 アメリカ:2月財政収支 13日(水) 民間:2月投信概況、佐久間地銀協会長記者会見 アメリカ:1月企業在庫、2月小売売上高・輸出入物価指数 14日(木) 経産省:1月鉱工業生産確報 民間:佐藤全銀協会長記者会見、2月発受電電力量・首都圏近畿圏マンション市場動向 アメリカ:10~12月期経常収支、2月卸売物価指数(PPI 欧州連合:EU首脳会議(15日まで) インド:2月卸売物価指数(WPI) ニュージーランド:中銀政策金利発表 オーストラリア:2月雇用統計 韓国:中銀金融通貨委員会結果発表 15日(金) 民間:八木電事連会長・千葉四国電社長・松尾生保協会長記者会見 アメリカ:1月対米証券投資、2月消費者物価指数(CPI)・鉱工業生産設備稼働率、3月ニューヨーク連銀景気指数・消費者態度指数速報値 | ||||||||||||||||||
【経営コンサルタントの独り言】 独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまと めて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。 | ||||||||||||||||||
◆ エネルギーは採掘から製造へ<3/3> 2013/03/16 これからは、「採掘エネルギー」や「転換エネルギー」だけではなく、「製造エネルギー」の時代です。化石燃料頼りの「採掘エネルギー」では、資源が枯渇してしまいますし、環境破壊などの問題も発生します。風力や太陽光に頼る「転換エネルギー」は、自然任せの部分があり、人間の思い通りには発電してくれません。 農業や工業のように、エネルギーを作る時代なのです。 前回はバイオ燃料を紹介しましたが、今回は自然の力を利用する方法をご紹介します。上述のように自然任せという欠点がありますが、利用法法次第では価値が上がります。 日本は、自然豊かな国です。すなわち、日本は自然エネルギー大国になれるはずです。陸面積は世界の61位しかありませんが、海洋面積(排他的経済水域)は6位の海洋大国です。 この海を使えば国産エネルギーの製造が可能です。洋上風力発電、潮流発電、温度差発電、波力発電など、取り組むべき課題はたくさんあります。 また火山国ですので、温泉だけではもったいないです。地熱エネルギーは世界3位、森林率では、先進国3位で、バイオエネルギーの展開が期待できるのです。 福島第一原発事故で、日本はなりふり構わず原油やLNGの輸入をせざるを得ません。どうしても足下を見られて、高値で買わざるを得ないのです。 TPPでお米など食料面での安全保障と同様に国産エネルギーは、安全保障上も不可欠です。すなわちエネルギーを国産化できれば、外国から化石燃料を輸入するときの交渉力も上がることになります。 また、これらの技術を発展させることにより世界への貢献も大きくなります。まだまだ緒に就いたばかりですが、国策としても力を入れ、民間も積極的に取り組めば、日本もエネルギー大国になれるのです。 昨今の、日本の国産エネルギーといいますと、次の二つが話題になっています。 その一つは、秋田におけるシェールオイルで、一方は、日本周辺の海の底からメタンハイドレートです。これらの新しいエネルギーが発見され、注目されていることは、ご存知の通りです。 しかし、これらは日本の需要を充分に満たせるだけの埋蔵量があるわけではありません。もともと日本には「採掘エネルギー」源が少ないのです。 また、太陽光を始め再生可能エネルギーといわれる自然を頼りにする「転換エネルギー」は、不安定性という問題をはらんでいますので、基礎エネルギー源というよりは、補助的な色彩が強いといえます。もちろんその中には、発電や波動発電など、比較的安定した転換エネルギー源もありますので、ぜひそれらも推進して行くべきです。 では、それでも不足するエネルギーを輸入だけに頼っていて良いのでしょうか。 これからは、「採掘エネルギー」や「転換エネルギー」だけではなく、「製造エネルギー」の時代です。化石燃料頼りの「採掘エネルギー」では、資源が枯渇してしまいますし、環境破壊などの問題も発生します。風力や太陽光に頼る「転換エネルギー」は、自然任せの部分があり、人間の思い通りには発電してくれません。 農業や工業のように、エネルギーを作れば良いのです。 以前、メールマガジンでミドリムシの培養によるバイオ燃料についてご紹介をしたことがあります。 東京大学でもミドリムシによるバイオ燃料を作る研究をしています。ミドリムシは、植物と動物の間の生物で、光合成で増え、増殖も早く、油を生産できるのです。 ミドリムシは120種もの種類があります。全てのミドリムシというのではなく、その中の特定のミドリムシから、含有している油の種類や量、環境との関連を調べ、有力候補を絞り込んだ結果、ジェット燃料として使えるエネルギーが生成されることがわかったのです。 ジェット機は内燃機関のため、自動車のような電化をしにくいのです。ジェット機を飛ばすためには、どうしても現在のようなジェット燃料が必要です。これは、温室効果ガスを出すので環境に悪い影響を与えてしまうのです。 ミドリムシや藻類でつくるバイオ燃料は、増殖するとき二酸化炭素をどんどん吸収しますので、燃料に混ぜれば、温暖化対策になるのです。 ミドリムシの研究は、まずは大規模培養の技術開発が必要ですが、2018年には実用化できる見透しです。これが実現しますと、全体燃料の10%を賄うことも可能です。 私は、前者を「採掘エネルギー」、後者を「転換エネルギー」と呼んでいます。ところが、NHK室山哲也解説委員の番組を見ていて「製造エネルギー」という造語を作りました。 原発事故後、外国から輸入するエネルギーの調達が課題になり、LNGや原油の輸入金額と円安からエネルギーコストは日々上昇していると言えるほどになってきています。その結果「貿易立国」といわれていた日本は、構造的に「貿易赤字国」になってしまっていると言えます。 その脱却方法としていろいろなエネルギー政策が求められています。 では、日本国内にはエネルギー資源がないのでしょうか? 日本では、原油を始めエネルギー資源は皆無と思っている人が多いと思います。 私が小学生の時に、社会科の時間にわずかながら石油が江戸時代から新潟で産出されていたということを聞きました。日本は、石炭も採掘されていて、粉じん爆発などが話題になったこともありますが、今日では石炭というエネルギー資源も日本ではSL以外では忘れられています。 近年では、秋田沖のシェールオイルが話題になりました。ただ、日本全国消費量の数日分の埋蔵量しかないと言うことで、一旦膨らんだ希望が急速に萎んでしまったことはまだ記憶に新しいです。 それから、当ブログでは何度も紹介しているメタンハイドレートを忘れてはいけません。しかも、日本における消費量数十年分の資源が、日本近海にあるというのですから、大いに期待したいです。 しかし、それでもエネルギー不足問題を解決できません。不足する分を輸入に頼っていて良いのでしょうか? | ||||||||||||||||||
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◆「第2回中国(北京)国際サービス貿易交易会」ジャパン・パビリオンへの出展企業を募集しています ジェトロでは、中国企業・政府関係者とのアクセスやマーケティングを効率的かつ効果的に行う場となる「中国(北京)国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」のジャパン・パビリオンへの出展企業を募集しています。 [期 間]5月28日(火)~6月1日(土) http://www.jetro.go.jp/events/tradefair/20130218834-event ジェトロでは、アフリカに進出あるいは進出を計画している企業の方を対象に、同地域のビジネスチャンスを展望しつつ、同時にリスク管理のためにどのような対策を講じるべきか、進出日系企業の動向や事例を交えて情報を提供するセミナーを開催します。 [日 時]3月12日(火)13:30~17:00 http://www.jetro.go.jp/events/seminar/20130218873-event | ||||||||||||||||||
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