■ 精密加工技術を武器に、「戦う土俵」を転換 9313
産業構造の転換と事業環境の変化に応じ、主力事業分野という「戦う土俵」を柔軟に変えてきた企業が長野県諏訪市にある。現在では自動車エンジンの電子制御燃料噴射装置向けノズル部品で世界シェア3割を誇る小松精機工作所である。
現社長の小松滋氏の祖父が同社を創業したのは1953年(昭和28年)。それまでは町の時計店として販売・修理を手がけていた。だが現在のセイコーエプソンから要請され、協力会社の一つとして腕時計の組み立てをスタート。その後、表面処理やプレス加工へと徐々に製造領域を拡大した。「年度当初にその年の売り上げが100%確定する完全な下請け工場だった」と小松社長は振り返る。
転機は70年代後半に訪れる。エプソンから時計市場の成熟化を理由に「自立」を促されたのだ。そこで時計で培った精密加工技術を応用し、81年にハードディスク駆動装置(HDD)の読み取り部品などを製作し、情報機器分野に進出した。創業者は「長野県外の仕事を取りに行け」と独自に営業を展開し、パナソニック、ソニー、NEC、富士通など有力電機メーカーから次々と受注を勝ち取った。
ところが90年代後半に入り、再び苦境に立たされる。電機各社が相次いで海外生産にシフトしたためだ。電機各社からの発注は一気に減少し、「2001年には情報機器関連の売り上げはすべてなくなった」という。
この時、救世主となったのが自動車分野だ。80年代後半から燃料噴射装置の電子化が進み、自動車部品メーカーから声がかかった。ノズル部品は従来、ドリル加工や放電加工で製造されていたが、プレス加工化に成功し、製造にかかる時間・コストを大幅に削減。現在の売上比率は自動車が98%、時計などが2%と圧倒的で、納入先はデンソー、独ボッシュ、米デルファイなど名だたる自動車部品メーカーが並ぶ。2002年にはデンソーの要請によりタイに工場進出した。
ただ懸念材料がないわけではない。急速に進む自動車の電動化であり、特に電気自動車(EV)は燃料噴射装置自体が不要になるためだ。とはいえ小松社長は「すべてがEVになるわけではないし、車自体は新興国を中心にまだまだ増える」と言い切る。もちろん次代を見据えた動きは打っている。従来は半導体プロセスでなければ不可能だった金属MEMS(微小電気機械システム)をプレス加工で実現し、医療機器分野への応用をにらんでいる。2度の危機を乗り越える原動力となった精密加工技術に磨きをかける一方、次世代材料などの研究開発に力を入れる考えだ。
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