八兵衛のセカンドライフ

46歳で脳幹(橋)出血、現在72歳の車イス男性。ブログはFact is factで(事実だものしょーがねぇべ)

続・星飛雄馬のように

2013年03月13日 07時39分13秒 | リハビリ・ADL
先日『星飛雄馬のように』と題して、この15年間の自己流リハビリをふり返った。
今日は私が自分の身体に試してきた肉体改造について、先日の続編として書こうと思う。

まず初めに脳卒中でのマヒは、痙縮、固縮、拘縮と、3つのマヒがあるとされている。
専門用語は難解なので、私は次のように置き換えて受け止めている。
・痙縮:ゆっくり動かせば動くけど、早く動かそうとすると筋肉がこわばって動かない。
・固縮:ゆっくりでも早くでも、動く渋さ(抵抗)は変わらない。⇒固を固定と読まないで、動きが固い=渋いと解釈する。
・拘縮:あるところから先は、全く動かなくなる。

上記マヒ分類でいえば、私のマヒは典型的な痙縮であり、
負った後遺症は歩行どころか立つことも胡坐すら困難な最重度の1級身体障害だった。
しかし将来、何としてもまた歩けるようになりたかった。
歩くことは全身運動なのだが、歩行のためには両足の単調な運動を際限なく行えなければならない。
しかるに私の負った痙縮マヒでは、早く足を動かそうとすると筋肉が硬直してしまい、
かえって歩行運動ができなくなってしまう。

この大いなる矛盾を解決する方法はただ1つ、
ひたすら歩行練習を繰り返すことで痙縮マヒを乗り越える(肉体改造)しかなかった。
歩行練習とは言っているけど、実際は手摺を掴んでの足踏みだ。
足踏みこそ単調な筋肉運動であり、この修練を重ねることにより、筋肉硬直しない身体に作り変えて行く。
で、15年やってきた。
答えはまだ出ていないけど、歩行で硬直する痙縮マヒを乗り越えられる自信は得た。

『ゆっくり動かせば動くけど、早く動かそうとすると動かない。』は、もう卒業しつつあるのかなと思っている。
今やっている足踏みからは、
『ゆっくりでも早くでも、動く渋さ(抵抗)は変わらない。』に移行しつつあり、
今後はさらなるリハビリを通して、動きの渋さ(抵抗)を限りなく小さくして行くことになると思っている。

なせば成る、為さねば成らぬ何事も!
コメント (4)
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