内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

稀なる冬の青空の下、セーヌの上を泳ぐ。そして来夏の集中講義に心を向ける

2013-12-07 01:46:00 | 雑感

 今日(6日金曜日)、午前中は大学関係のメールの処理に費やす。昼にアパルトマンの大家さんが二つの不動産屋とそれぞれ別々に来訪。来年7月以降にこのアパルトマンを売りたいからで、したがって私は6月末までに退去しなくてはならない。パリのアパルトマン探しは容易ではなく、今からそれを思うととても憂鬱。午後は、2時半頃に昨日と同じプールに行く。今日もとても空いていて、一コースに平均二人。しばらく一人だけという時間もあった。それに今日は、パリの冬にしては珍しい青空が広がる気持ちのよい天気。天井もすべてガラス張りだから、背泳ぎで泳ぐときはその青空を見ながら泳ぐことになり、それがさらに解放感を高めてくれる。アパルトマンのことは今考えてもしかたのないことだと気持ちを切り替える。
 来年度前期末に過去三年間と同様、東京のある大学で大学院修士課程の夏期集中講義を担当することが今週月曜日にわかった。一回一時間半の授業を15回分行って、他の学期を通じて行われる平常講義・演習と同様に単位が与えられる。過去三年間は一日三コマ五日間にまとめた。来年度もそうするつもり。もう少しゆっくりとしたリズムにしたいとも思うが、前期の平常授業が終わるのが7月末で、それからようやく集中講義週間が始まるので、酷暑の中ずるずるとやるよりはむしろいいのかと思う。この集中講義については、このブログでも度々記事にし、特に今年の夏の集中講義「鏡の中フィロソフィア」の内容については、このブログでもシリーズ化して7月から8月にかけて延々と記事にしたが、それだけこれは私にとって貴重な機会なのである。なぜなら、この集中講義が大学教育という枠の中で自分の専門の哲学について日本語で話せる唯一の機会だからである。しかも、この「現代哲学特殊演習」という科目名の集中講義では、担当教員が自分の現在の研究内容について自由に話していいのである。それだけに、講義内容を考えるのが楽しみでもある。来年からの長期的研究計画の中の最初の里程標と位置づけて、シラバスを提出締め切りの1月15日までじっくり時間をかけて作成していきたい。