内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

カラダ日記 ― 「毎日平均10キロ走っているのに体脂肪率が上昇するのはなぜか」という問いに対する私の解答

2022-05-06 23:59:59 | 雑感

 不定期で記録している「カラダ日記」の前回は2月21日だった。その前日に体組成計の数値がすべて最高記録となったことを報告する内容だった。その記録はいまだに破られていない。
 今回は、そのような一回の数値的変化ではなく、その日以降今日までの二ヵ月半ほどに徐々に起こりつつあると思われる変化についての報告である。報告と言っても、素人考えによる解釈であり、科学的根拠に基づいたものではなく、ネット上で読みかじっただけの生半可以下の粗雑な知識(ともいえない断片的情報)を頼りとした推測の域をでない。
 で、どういう変化かというと、体重が減少傾向にあり、5月1日計測時にはBMIが19,3まで下がった。これは個人史上最低記録である。内臓脂肪は4,5で、最低タイ記録。ところが、体脂肪率が上昇傾向にあり、骨格筋率が減少傾向にある。同日の計測で、前者が14,5、後者が32,9。けっして悪い数値ではないが、この変化はどのように説明できるだろうか。
 問題は、毎日10キロ平均のジョギングをしているのに、なぜ体脂肪率が上昇し、骨格筋率が減少するのか、ということである。
 この問題に対する私の「答案」は以下の通り。
 まず、結論から言うと、体脂肪の絶対量が上昇したのではなく、筋肉量が減少したことが上掲のような数値の変化となって現れている、ということである。
 では、なぜ運動を続けているのに、筋肉量が減ってしまうのか。それはいわゆる赤筋と白筋との比率に変化が起こっているからである。赤筋は持久力を必要とする運動に使用され、白筋は瞬発力を必要とする運動に使用される。言うまでもなく、ジョギングでは前者が主に使われる。おそらく、私の体にとって、現在の運動量は、赤筋だけで調達できるエネルギー源ではまかない切れない量に達しているのだ。そこで、普段あまり使われることのない白筋からグリコーゲンを赤筋が「借用」し続けている。借りたものは返すべきであるが、毎日消費してしまうために、「返済」は滞り、さらに「借金」が嵩む。結果、貸したものが返ってこない白筋がやせ細ってしまったのである。このことは鏡に写した自分の全身の変化からも裏づけられる。白筋が多く集まっている大腿部が目立って細くなっているのに対して、赤筋が集まっている脹脛はそれほど細くはなっていない。もう一つの長期的な要因としては、加齢である。一般に加齢とともに白筋は減少する。
 では、この傾向に歯止めをかけるにはどうすればよいか。答えは、毎日の運動パターンの中に、白筋を鍛える運動を取り入れ、赤筋からの「返済」を当てにせずに白筋に「自己再建」させることである。具体的には、いわゆる負荷の高い筋トレが考えられる。
 しかし、そのためにさらに運動時間を増やしたくないとすればどうするか。これまで少し余裕のある一定のペースで続けてきたジョギングの中に、何本か無酸素運動であるダッシュを取り入れ、運動パターンにいわばメリハリをつければよい。
 という結論に至り、三日前から、ジョギングの中に200~400メートルのダッシュを何本か導入している。
 有意な変化が現れたら、次回の「カラダ日記」で報告する。