内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

「無窮の動性」って何?

2023-09-22 23:59:59 | 雑感

 今日も論文にはまったく触れることさえできなかった。午前と午後の二コマの授業とその間のオフィスアワーで日中は占められ、夕方帰宅して気分転換にジョギングに出かけたら、走り出してまもなく雨が降り始め、五キロも走らずに自宅に戻った。土日月の三日間は論文に集中できる。
 昨日の記事の話題と関連する話であるが、「無窮の動性」という言葉に強い違和感を覚える。なんでそれが無批判に肯定されてしまうのか、わからない。平たく言い換えれば、「いつまでも動いていること」であろう。なぜ、まったく動きもせず、変わりもしないものは駄目なのか。後者は死に近く、前者は永遠の生命に近いからなのか。しかし、いつまでも動いていることはそんなに目出度いことなのか。「無窮」という言葉をありがたがる理由は何なのか。どうやって無窮であると確かめられるのか。誰にも確かめようがないのではないか。
 難癖をつけているに過ぎないが、こういう言葉に対して虚しさを感じてしまうのをどうすることもできない。