今日の記事のタイトルは、なにやら三流(いや五流ですね)ミステリー小説っぽいタイトルですが、奇を衒ったわけではなく、とても単純な気持ちで、本に読み耽っている間は他のことはできないですよね、と言いたかったに過ぎません。
「小人閑居して不善を為す」と古来言われておりますが、私など、自慢じゃありませんが、小人の中の小人であり、閑居しまくっておりますから、不善を為す危険、マックスなわけでございます。ですから、まかり間違って不善を為さないように、ちょっと対策を講じたほうがいいわけです。で、とりあえず、本でも読みましょうかってことです。
なんかひどくつまらない前置きをいたしましたが、今日もまたぞろ、「よしっ、これ全部読んでやる!」って意気込んで、ポチッと買ってしまった電子書籍八冊のタイトルを以下に列挙します。なんですべて講談社学術文庫なの?というご質問に対しては、だって、今日が講談社の本の30%引きの最終日なんだもの、とお答えしておきます。
でも、それらの本の名誉のために言っておきますが、読んで絶対損しない名著ばかりです。カッコ内の最初の出版年は、講談社学術文庫としての紙の本の出版年です。電子書籍版がほぼ同時出版される場合もありますが、十数年後の場合もあります。でも、それは示してありません。いずれの本も学術文庫版は再刊ですので、底本である原著の出版年を学術文庫としての出版年の後に付け加えてあります。本文はほぼ底本のままの再刊の場合もあれば、若干の改変が施されている場合もあります。本の配列は、底本の出版年順です。
鳥越憲三郎『出雲神話の誕生』(2006年 1966年)
五来重『熊野詣 三山信仰と文化』(2004年、1967年)
五来重『日本の庶民仏教』(2020年、1985年)
増田四郎『ヨーロッパ中世の社会史』(2021年 1985年)
五来重『石の宗教』(2007年 1988年)
渡辺公三『レヴィ=ストロース 構造』(2020年 1996年)
渡邊昌美『異端審問』(2021年 1996年)
片桐一男『阿蘭陀通詞』(2021年 2016年)
夏休みの読書計画リストにまだ空きがある方、ご興味に応じて、上掲の八冊の中から一冊リストにお加えになってはいかがですか。