高山市国府町を走っていたら、咲き始めたばかりの白いそばの花が、畑一面に広がっていた。
飛騨の他の地域では既に実を付けているのに、ここはちょっと遅いようだ。
麦の収穫が終わった後に、そばを蒔いたので他より遅いのかも知れない。
飛騨では年々そば畑が増えていくようで、恐らく値もよく需要も増えているからだろう。
米があまり取れなかった飛騨では、昔は焼畑でそばを栽培していた。
山を焼いて、1年目にはヒエを蒔き、次に豆やアワ、最後にそばを作って次の山へ移って行ったといわれている。
品種改良や農業用水の整備で、山あいでも米が出来るようになってからは、アワ,ヒエ、そばが見捨てられてしまった。
最近は五穀米やそばを好む人が増えて、また復活してきたようだ。