名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

御嶽登山のまとめ

2016年10月11日 | 遊び

↑中央奥が御嶽剣ヶ峰
御岳山は、平成26年9月27日の噴火以降は目立った火山活動はなく、
剣ヶ峰など一部山域以外の登山規制が解除されている。

9月に登山計画を立てていたが、悪天候で実現しなかった。
10月に入っても予定した日が、台風の影響で行けず、ラストチャンスの
9.10日の天気予報を信じて山行を決めた。


↑木曽街道日和田高原付近
早朝に雨模様の名古屋を出発し、東海北陸道の美濃から飛騨を
通る頃は、高速ワイパーでも視界が遮られるほどの豪雨となった。

高山インターを下りて、木曽街道を登山口の濁河温泉へ
向かう間も雨が降り続いた。


午前8時に到着し、雨足が弱くなるのを待って、
9時に飛騨登山口を出発した。


↑紅葉もくすんで見える

↑雨の釣り橋
登山道は大小の石が不規則に並び、丸太の角割が敷き詰められている
場所もあるが、いずれも濡れて滑りやすく時間がかかった。


↑スタートでいきなりの急登




雨は止んだが霧で視界がきかず、ひたすら足元を見ながら進むしかなかった。


↑旧避難小屋で小休止


森林限界を超えたあたりで雲が切れ、摩利支天山の稜線が現れた。


大幅に時間が遅れたが、午後2時前に飛騨頂上に到着した。


↑雲海の上に白山の一部が見えた
前線が去った後の烈風に吹き飛ばされそうになり、
ダウンを着ても震える寒さだった。
五の池小屋は薪ストーブが赤々と燃え、熱いコーヒーで人心地ついた。


↑夕陽の染まる五の池小屋
屋根は防弾チョッキの素材で覆われ、緊急時のシェルターを
兼ねる構造になっている。


5時の夕食が終わった頃に、雲海を真っ赤に染めて、
夕日が落ちていった。


それに変わって、満天の星が降るように輝き始め、窓の外の
天体ショーが様々な思いを蘇らせてくれた。


翌日6時の朝食前に、稜線まで行ってご来光を見てきた。


雲海の一角が茜色に染まり、真っ赤な太陽が昇ってきた。




雲海に浮かぶ黒いアルプスの山々や、わずかながら富士山の
シルエットも見ることが出来た。


朝食を済ませ、360度の眺望が楽しめる継子岳に向かった。




↑五の池の結氷、氷柱、霜柱


↑手前が乗鞍、後方左から立山、笠、槍穂高
山頂からは眼前の乗鞍岳から、遠くは立山や八ヶ岳、笠ヶ岳、槍・穂高、
中央・南アルプスの山々、白山まで眺めることが出来た。



噴火の犠牲者の慰霊と、喜寿を迎えた記念の登山であったので、
観音菩薩と分身の千面菩薩像を、山頂の一角に安置してきた。

飛騨頂上を予定していたが、霊神碑や祠、石像などが多く置かれ、
やや宗教色が強そうなので避けることにした。

風雪に晒されて小さな円空仏は、いずれ御岳の土に
還っていくことだろう。


↑麓を目指して下山

↑雲が湧いてきた

↑ハイマツのゴロタ道を下る

↑樹林帯に入る

↑山が見えるのはこのあたりまで

↑モミやツガの森を行く

↑御嶽里宮にゴール
気楽な一人旅は急ぐこともないので、ガクガクし始めた膝を労わりながら、
登りでは見れなかった景色を楽しみながら、無事に濁河温泉にゴールした。


秘湯ムードの漂う温泉につかり、汗と疲れを流して帰途についた。

コメント (6)
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