名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

納屋橋界隈

2021年09月25日 | 歩く

↑広小路通
朝のうちは晴れ間が多かったが、日中は時々雲が日差しを遮った。
昨日よりはいくらかしのぎ易いが、昼間の残暑は相変わらず。



納屋橋は堀川に架かる広小路通の橋で、最初に架けられたのは慶長15年と言われる。


↑福島正則像
堀川は名古屋城築城の折りに、福島正則が開削した。



橋の名は、付近の地名をとって名付けられ、その後幾度か架け替えられて
大正2年鋼製のアーチ橋に改築された。

右岸の一帯は納屋町と呼ばれ、雑穀問屋や造り酒屋などが多く残っていた。
町名改定で名駅南一丁目に変わり、当時の面影を残すのは納屋橋だけとなった。



納屋橋左岸には川とT字型に結ぶ掘割跡がある。
往時、掘割の両側に荷を集積する倉庫が建ち並び、名古屋港
からの艀が多く行き交っていたと言う。

昭和20年の空襲で倉庫群は悉く焼失し、今は高層マンションやホテ
などが建ち並び、往時の面影は堅牢な石組の一部しかない。

疎開から戻った頃の遊び場はこの焼け野が原で、煉瓦造り倉庫の
残骸や保管されていた陶磁器などが散乱していたことを思い出す。
コメント (4)
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