名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

伊勢志摩の旅

2023年06月20日 | 旅行


昨夜泊まったホテルは、ロビーや部屋から鳥羽湾が一望できる
高台に建つていた。





日が暮れると、真珠いかだがライトアップされ、幻想的な風景を
見せてくれた。



今朝はやや雲が多かったが、まずまずの天気で眼前の三ツ島や奥の答志島や
菅島がくっきり見えた。



宿を出て鳥羽城跡を訪れた。



石垣の脇の急な階段を本丸目指して上っていく。



本丸広場には津波避難所が設置されているので、頑丈な石段と金属製の手すりが
取り付けられている。



天守閣跡は野面積みの石垣が、わずかに当時の面影を残している。



本丸跡は以前鳥羽小学校のグランドとして利用されていたが、発掘調査の結果
本丸御殿や大井戸、排水溝などの遺構が見つかっている。



城跡から見下ろすと、鳥羽水族館や御木本真珠島、答志島などが見える。
この城は九鬼水軍を率いた九鬼嘉隆によって築かれ、所縁の答志島には
嘉隆の首塚がある。



水軍の居城にふさわしく、鳥羽湾を行き来する船の様子は手に取るように分かる。



城跡は城山公園として整備され、若い人たちのインスタ映えするスポットとして人気があるようだ。



城を下って二見の興玉神社へむかった。



猿田彦を祀る神社より、しめ縄で結ばれた夫婦岩が有名で、伊勢参りと
併せて訪れる観光客は多い。



全国に天の岩戸と称される場所があり、ここもその一つで、天照大神が
隠れた岩窟とされている。



夫婦岩に向かって建つ鳥居は、天照大神や皇居への遥拝所になっている。



夏至祭禊の準備が行われていた。
夜明け前に禊を受ける人たちが白装束で集まり、お祓いを受けた後に
海水で身を清めながら、日の出を待つ。



二見浦は清渚の浜と呼ばれ、汐を浴び心身を清めた禊浜とされている。
史実と神話の世界に触れながら、伊勢志摩の旅を終えた。

コメント (4)
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