踏み付けそうな場所にも、たくさんの花が咲いています。
「クサボケ」。野原に生えている小低木です。
植えて4年ぐらいになりますが・・・まだ、実がならないなあ。濃いオレンジ色の花がたくさん咲くので、気に入ってます。
「ヘビイチゴ」。雑草扱いですが、綺麗な花と可愛い赤い実を付けます。
子供の頃に「ヘビイチゴは毒だから食べちゃいけませんよ。」って言われた思い出はありませんか?実際には毒は無く食べられます・・・が、味がありません。
可愛いので、私の庭では他の植物と共存させています。雑草だ、って言ってひとくくりにして除草しなくたっていいと思いますよ。
「ホトケノザ」。これも雑草ですが、増え過ぎない限り特に害が無いので、除草する際に適度に残しています。
花を一本引き抜いて、花の付け根を吸うと、蜜が甘いんですよ。たまに蟻が入っている事があるので、気を付けましょう(笑)。
その「蟻」です。「ウンカ」の死骸を運んでいます。キモい!って言う場合には、写真はスルーしてくださいね(笑)。
蟻は嫌いな人が多いですよね~。ヤスデやダンゴムシ、ハサミムシなどと一緒に「不快害虫」って呼ばれて駆除対象にされていますが・・・実害は無いですよ。
気持ち悪いからまとめて殺そう、って、そりゃあ無いよね(汗)。
ガーデニングをやる立場としては色々な考え方があるんでしょうが、私の庭の場合は駆除はしません。何故かというと・・・ヤスデやダンゴムシ、ワラジムシ、ハサミムシ、ミミズなどの小さな虫達は落ち葉を分解する役目を担っているからです。この虫達がいなくなると、落ち葉は分解されずに堆積するので、自分で捨てなきゃいけなくなります。落ち葉が分解されて土に混ざらないと、庭の土は栄養が無くなる上にどんどん硬くなっていきます。
ミミズは、分解された落ち葉を土に混ぜ込む役割を持っているので、発見したら埋め戻しています。まあ、どこを掘っても出てくるんですが(笑)。
蟻は、虫の死骸を片付けてくれます。蟻がいないと、虫の死骸だらけになっちゃいますよ。植物の根っこや球根を齧ったりしないので、害はありません。
ちょっかいを出して咬まれるとちょっと痛いですが・・・殺したくなる程痛くはないですよね。
農薬散布→虫達が絶滅→落ち葉が分解されない→土に栄養が無くなる→化学肥料散布→土壌悪化→生物生息種減少→小さな生態系のバランス崩壊→害虫大発生→農薬散布・・・こんなバッドサイクルにハマったら、もう抜け出せませんよ(泣)。
小さな生き物にも、小さい分だけの目を向けてあげるといいかもしれないですね。
もし、虫が増え過ぎてしまったら?
そう心配は無いですよ。虫には鳥などの天敵が多数いますから・・・。
「ムクドリ」が虫を探して食べています。スズメも虫が大好きですよ。
虫がいるのは庭が健康な証拠。
肩の力を抜いて、のんびりガーデニングしましょ。