●葬儀を済ます。腰痛がひどく、父の顔をぬぐうのは妻にしてもらったが、花を入れることができた。
●棺には父が病室まで持ち込んでいた楽譜と食べかけのキャラメルなどを入れる。
音大卒の父らしい。また、キャラメルは父が最近欲しがっていたものらしい。昔、好きだったものを欲しがったのだろうか。そうそう、他には父の教えていた高校の記念品なども納棺。
●兄から話を聞くと、亡くなる前に病院へ行くときに、非常に寒がり、震えていたらしい。タクシーを待っている間、「お日様は温かいなあ」と言っていたとか。
死の直前に太陽に感謝できたのはいいことだと思う。
●こういう時は忙しくした方が良いと思い、高校から大学時代にかけて収集した品を段ボール箱に詰める。7箱にはなったか。
●兄に仕事が入り、しばらくは送れないとのこと。兄が忙しい中、こちらのわがままなので、いつか送ってくれるだけで十分。
●書籍は入れず。めぼしいものは既に売ってしまったし、最近は厚い本は人気がないそうで。かといって、ウチに収納するスペースはない。コレクション品を収納するスペースすら、あるかどうか。まあ、販売するだけのコレクション品なのでいつかスペースは空くが。
●結局、野口武彦氏による校注の『宣長選集』だけを持ち帰ることにする。青春の思い出である。
●ちなみにめぼしいものは本居宣長全集、上田秋成全集、橘守部全集、柳田國男全集など。一番、高く売れたのは文庫版の柳田國男全集だったそうで。
●母が倒れた時は取り乱しており、仕事中のRちゃんが病院まで付き添ってくれたのだが、今回も私が大丈夫かを心配してくれ、LINEをくれる。ありがたい。
●ただ、今回は父に昨年、会えた(Go To活用)ことと体調があまりよろしくないことを予め知っていたせいか、ショックは母の時ほどではなかった。
まあ、これからどう転ぶかは不明だが。
●手品ではテンヨーのカップ&ボールが見つかったくらいで、特に成果はなし。色は褪せていたが、母の手作りのニットボールも中に入っていた。
●昨日、兄と昼食後、父の遺骨に手を合わせ帰宅。
コロナのこともあって、これから2週間は事実上の隔離生活。薬は病院から郵送される予定。