国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

老人ホームでの手品

2005-03-10 00:23:34 | マジック
ボランティアで茨城方面へ行ってきました。

実際に、老人ホームで演技したことがある若い人に尋ねたことがあるのですが、基本は老人だと思ってなめないことにつきるとのことでした。

さて、その日は母が歌う前座で手品という感じでした。

一応、演じた手品は三つ。
まず、リングがつながる手品。これは自分のペースをつかむため、得意なものをはじめにもってきました。あと、ヘルパーの方にリングを渡すなどして、場の雰囲気を作るつもりでした。いくつかの手順を知っているのだから、もう、一度、違う手順で演じるべきだったかもしれません。何人かの観客はつながる瞬間を何回か見逃していたようなので、多少は反復しても良かったですね。

次に大きなサイコロが筒の中で板を貫通する手品。貫通後はサイコロが石ころに変化するまでやったのですが、これも何回か繰り返してから、変化すべきだったでしょう。無意識に慌てていたようです。チキンは困ります。

最後は、少しは考えた手順で、「新・魔の三角Wチューブ」「連発メタリックファン」「ジャンボチェンジングバッグ」「超楠玉」を利用しました。これらは、まだ、トリックスで手に入ると思います。
ハンカチが透明な筒に出現し、飛行する現象のあと、出てきたハンカチから輝くファンが二つ出現。その後、袋にハンカチを入れると大きな楠玉に変化するという手順です。
お年寄りの方にも把握しやすい現象を連続させようと配慮しました。

今回は全体の観客を把握できなかったというのが反省点ですね。目の前の観客の方にいっぱいいっぱいだったような気がします。特に視線の扱いというのが難しいと知りました。
また、全体の手順がリングもサイコロも貫通という現象なので、近すぎた気もします。
さらにお話も失敗です。どうして、こういう現象が起きるのかを自分で意識しないとだめなんですね。三角チューブをピラミッドというように説明をするのがお年寄りの方に理解できるかを不安になり、いい加減な話をしてしまったような気がします。今まで、結婚式などでは、音楽にあわせてやっていたのですが、本当に話が入ると難しいですね。
昔、「話」だけで魅せられた手品を見たことがあります。前田知洋師が行っていたのですが、ブレイクするのが、当然の人でした。

具体的に言うとやっぱり「水と新聞紙」をやるべきだったかもしれません。あれに基本があるというのが実感できました。

素人のマジシャンの方は、すごく勉強になるのでボランティアに挑戦されるのはいかがでしょうか。自分の知らない人の前で行うことで甘えられない演技ができるので、自分の欠点が把握できること間違いなしです。

そして、それが手品だけの欠点ではないことに気づき呆然とするわけです。

      _| ̄|○


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