国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

適性検査型模試 A問題解説(首都圏模試)

2024-10-30 11:51:16 | 国語
 
●この動画を見て、ひいた。
 ぞっとした。
 これが首都圏の教育レベルかと慄いた。
 正直、高校生でもこの問題が解けないものもいるだろう。
 
●特に西日本某地方都市で教えていた私は驚愕したのである。
 これが首都圏のレベルなのですね。
 
●教師の質も高い。
 講義動画を見ていただきたいが、実に論理的である。
 すきがない、けれんみがないと言ってもいいだろう。
 基本を守っている講義である。
 わたしにもこのような講義ができるかどうか。
 
●受験生=小6(なんですよね、これ)の国語能力の高さも驚きである。
 例えば「推察」の処理ができているのであろう。
 日常、「推察」ということばを使う小6はいないであろうから。
 いないよね、いないよね。
 「推察」。国語が苦手な人は未知の単語で頭が止まる。読むのを放棄するのである。
 
●作戦としては、まず、無視するである。空欄問題にすると言い換えてもいい。
 ただし、これは望ましいことではない。空欄問題を一問余計に解くことに結果としてなるし、文意を不正確にとらえる可能性もあり得る。
 重要な一文でこれをやってしまうと場合によっては致命傷。
 
●既知の言葉からの推測がベスト。
 「推理」と「察する」という言葉で処理ができるということである。
 日本語の熟語は暗記すべきものではない。訓読みやら他の熟語などから連想していくべきなのである。
 このあたり、現代文単語を丸暗記させる学校のほとんどは指導が甘い。
 語彙力は横に伸ばしていくものなのである(縦に成長させるでもかまわないが)。
 
●動画の終わりにある学校説明にも驚いた。
 学校の説明会で西日本某地方都市中の中学校を訪ねまくった私だが、ここまで生々しい説明をしなかったなあと思ったのである。
 特進クラスで上位50%だとGMARCHレベルに合格するという。
 実に生々しい。
 が、これが首都圏の私立学校のリアルなのかと思い知らされた。
 
●「地方創生」とやらはこういうところからはじめないといけないのではないのか。
 首都圏に一方的に負けている教育レベルを変えねばならぬのでは?
 
●それとも「地方」の子どもらの教育レベルが低ければ首都圏、近畿圏への進学が困難になり、過疎化が止まるというのか。
 
●もう、隠居して9年なので、地方でもこのレベルの教育がなされている場合は本当にごめんなさい。
 
●だが、その場合は大人たちは今の小6をなめてはいけないということにしておいて欲しい。
 
●久しぶりに国語で新鮮な驚きを得られましたよ、実に。
 
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