●ひらがな「じょどう詞46」。
※2019-02-12の記事だったので、今では通じないジョークかもしれません。
☆46例文で古文の助動詞を征服するシリーズ
●今回から【実戦・直前】と【参考】にわけた。学ぶ時期によって読み分けてほしい。なお、過去の記事もこの形式に修正していく。
【実戦・直前】
傍線部に注目しよう
19 「かく悪しく言ひ て ば、我を恨み な まし」言ひてけり。
19 このようにひどく言ったならば、私を(きっと)恨むでしょう。
「言ひてば」「言ひてけり」の「て」は完了
●「~ば・・・まし」は反実仮想(だったら~だろうに・でしょう)。「まし」は推量系なので、「恨みな」の「な」は強意で未然形。
●「言ひてけり」の「けり」は過去。
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【参考】
「さ・かく・しか」・・・古文の三大指示副詞(「さ=そのように」・「かく=このように」「しか=そのように」)
※品詞分解問題で副詞と分かっていると有利な可能性高し
●暗記用呪文歌
上が連用形のとき
「てむ・てき・てけり」の「て」は完了♪
「なむ・にき・にけり」の「な」「に」完了♪
「てば・なば・てばや・つべし・ぬべし・なまし・てまし」皆完了♪
下に推量、強意かも
※「強意かも」とあるのは選択肢に「強意」がない場合があるので。
※古文教育の大家である土屋博映師に習ったものが基本。私が足したのは「上が連用形のとき」と「下に推量、強意かも」だけである。
※テンポよく何かの歌に合わせて覚えるのが良い。前に書いている部分(「上が~」云々)、後に書いている部分(「下に~」云々)は飛ばしても構わない。
☆再掲
18「金なむある。買はなむ」と言ふより船に乗り な むとす。
18 「金はある。買ってほしい」と言うとすぐに船に(間違いなく)乗ろうとする。
☆「なむ」の識別 (18の例文ごと丸暗記推奨)
・「なむ」係り結びで連体形になるので係助詞。
・「未然形+なむ」はあつらえの終助詞で「てほしい」。
・「連用形+な+む」の「な」は推量の助動詞が下にあるので、強意(ここでは「間違いなく」がそれにあたる)。
●反実仮想について
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
もしも世の中にまったく桜がなかったなら、春を過ごす人の心はどれだけのどかだろうに
●反実仮想=現実と反対のことを想定すること
なので、ここでの文意は「桜があるので人の心は落ち着かない」の意味となる。反実仮想は現実の意味を読み取るくせを付けておくように。
・たえて~打ち消し まったく~ない
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