●個人的に始め方が難しいと思っているのがテンヨーの『ミラクルスルーコイン』(過去記事とリンク)である。
●『ミラクルスルーコイン』の箱を見ると分かるが、「入っているもの コースター 説明書」と書かれているし、『奇跡のミッキーコイン』にしてもコップとコインはついていない。ということは販売しているのはコースターなのである。デアゴスティーニのザ・マジックのNo.15では「たった7ミリの中に精密な仕掛けが隠されたコースター。」と書かれており、これもまたコースターと明記してある。
●で、だ。
●自分の家などで見せる分にはうまく演出できるだろうが、外で見せる際にコースターを取り出すというのは勇気がいるのである。なお、このあたり、テンヨーの『ミラクルスルーコイン』の説明書には書かれているかもしれないが、2012年に購入したものせいか、説明書がないのである。
●そこで私が考えたのが、以下のような演出である。
●コースターを出し、「これが何だかわかりますか」という「コースター」と言われた場合は「その通りです」と言ってコップを取り出します。「わからない」と答えた場合はコップを取り出して「コースターです」と答えます。いずれの場合もコースターの上にコップを置いてコースター感を出します。
●グラスをさかさまにして置き、「こうすると単なるコースターではなく貯金箱になります」と言い、演技します。
まる↓下↓は[正しい演技例
実演販売のミラクルスルーコイン〈実演編〉マジックグッズ【テンヨー】
●で、だ。
●どうしてこれを「没」にするかというと、「コースター」に注目が集まるからである。
●このマジックのタイトルは「ミラクルスルーコイン」である。「奇跡のミッキーコイン」である。
●ということはだ。
●「コイン」が主人公で、「コースター」が主人公ではないのである。
売っているものがコースターであるということは観客には知る由もない、かつ、意味がないことなのである。
●むしろ、仕掛けのある方に注目されてはだめなのである。
●とまあ、マジシャンは演出に苦しんでいるわけである。一般の方はマジシャンは苦労しているなあと思っていただければこれ幸い。
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