出発一週間前ぐらいから新たな噴火の予兆が伝えられていたアイスランドだが、現地ではそんなことは日常茶飯事。実際に事が起こるまでは誰もあたふたしない。淡々とふつうに到着。
コペンハーゲンでアイスランド航空に乗継三時間、雲の厚い21時でもまだ明るい8月31日。真っ黒な溶岩台地が眼下に見えてきた。
*
翌朝、三時間のレイキャヴィク観光。市内ど真ん中のセンターホテルプラザだからすべて徒歩とした。バスに乗せられて見える街と自分の足で歩いて理解する街は全く違う。
ガイドさんのお名前はグズルン・グズナルスドッティル「グズナルの娘グズルン」という意味になる。アイスランド人の名前にはもともと姓がなく、こんな風に名付けられてきたそうだ。
●すぐ近くの国会議事堂
前に立つ人物は独立への最大の功労者とされるヨン・シグルートソン。彼の誕生日である6月17日が後に独立記念日とされた。
1881年に当時の支配国デンマークの領事の建物。上部に当時のデンマーク王クリスチャン9世の紋章が王冠と共に掲げられている。
現代国家としてのアイスランドは、第一次世界大戦後の1919年に憲法を認められ半独立。1944年に完全独立国となった。この時、デンマーク支配の象徴のようなこの印を取り外すかどうかの議論がされたが、結局はそのままにされた。
国の総人口32万人のうち6割以上がこの首都圏エリアに集中している。国会議員は63の定数、現在はうち38人が女性。1980年から96年まで、世界初の女性大統領に率いられた国でもある。
「でも、今の右派政権では閣僚は男性の方が多いのよ」と、不満そうなガイドさん。
下の建物はデンマーク時代に監獄として建設されたが、現在の大統領執務室になっていそうなここでも左に立つ人物はデンマークの王。※写真は夕方に撮影
*
このオブジェは「ある勤め人」という題名なのだそうです。
アイスランドの「勤め人」でもこんなに重圧を背負っている?
チョルトニン湖は海水と湧き水が混ざっている。美術館のようなこの建物は市役所。
ロビーは美術館の様にすっきりと美しく、役所という感じがしない。独立の最大の功労者といわれるヨン・シグルートソンの肖像もこんな風にあそばれている 巨大な3Dアイスランド模型も置かれていた
**
湖沿いを10分ほど歩くと、大学のそばにある国立博物館へ到着通常の観光では訪れない場所だが、前回2009年の《手造》の時に覗いてみて面白いとおもったので、今回はガイドさんをつけて行程に入れた。
この像は、北欧神話の雷神トールTHORほかにもオーディンとかいろんな名前で呼ばれるキリスト教以前の神だと推察されている。北部の農場のみつかったもの。
12世紀頃の織物がおもしろい昨年フランスのバイユーで見た「王妃マチルダのタピスリー」を思い出させるデザイン。同じバイキング系の文化がつくりだしたものだと感じる。
・・・他にもご紹介したい収蔵物は多々ありましたが、またあらためて。
***
レイキャヴィクのランドマークといえばこのハットリグリムス教会
ハットリグリムとは、17世紀アイスランドの詩人・牧師。※この人物についてはまた別のところに書きます。
だが、教会を背にして威風堂々と立つ人物は彼ではない。
レイフ・エイリクソンはコロンブスより五百年も前に、自分の意志でアメリカ大陸へ到達したとされるバイキング。
この像はなんと、アメリカ合衆国がそれを記念して贈ったものなのだそうだ。
内部はモダンなゴシック風にコペンハーゲンのグルントゥビー教会と印象が似ている。
高さ70mの塔に上るには700アイスランドクローネか5ユーロ
****
2011年に海沿に出来たHARPAというコンサートなどが行われる複合施設。午前中の観光でガイドさんが「夜きれいに光がうごくのよ」とお勧めされたので夕食後に行ってみた。
内部もおどろくほど美しかった。※また別に載せます
*****午後は
★いよいよ溶岩洞窟探検へ。
自分の体でアイスランドを実感できます!日本の観光地で見かける○○探検なんていうのとは比較にならないワイルドなオプションを敢行…続く
コペンハーゲンでアイスランド航空に乗継三時間、雲の厚い21時でもまだ明るい8月31日。真っ黒な溶岩台地が眼下に見えてきた。
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翌朝、三時間のレイキャヴィク観光。市内ど真ん中のセンターホテルプラザだからすべて徒歩とした。バスに乗せられて見える街と自分の足で歩いて理解する街は全く違う。
ガイドさんのお名前はグズルン・グズナルスドッティル「グズナルの娘グズルン」という意味になる。アイスランド人の名前にはもともと姓がなく、こんな風に名付けられてきたそうだ。
●すぐ近くの国会議事堂
前に立つ人物は独立への最大の功労者とされるヨン・シグルートソン。彼の誕生日である6月17日が後に独立記念日とされた。
1881年に当時の支配国デンマークの領事の建物。上部に当時のデンマーク王クリスチャン9世の紋章が王冠と共に掲げられている。
現代国家としてのアイスランドは、第一次世界大戦後の1919年に憲法を認められ半独立。1944年に完全独立国となった。この時、デンマーク支配の象徴のようなこの印を取り外すかどうかの議論がされたが、結局はそのままにされた。
国の総人口32万人のうち6割以上がこの首都圏エリアに集中している。国会議員は63の定数、現在はうち38人が女性。1980年から96年まで、世界初の女性大統領に率いられた国でもある。
「でも、今の右派政権では閣僚は男性の方が多いのよ」と、不満そうなガイドさん。
下の建物はデンマーク時代に監獄として建設されたが、現在の大統領執務室になっていそうなここでも左に立つ人物はデンマークの王。※写真は夕方に撮影
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このオブジェは「ある勤め人」という題名なのだそうです。
アイスランドの「勤め人」でもこんなに重圧を背負っている?
チョルトニン湖は海水と湧き水が混ざっている。美術館のようなこの建物は市役所。
ロビーは美術館の様にすっきりと美しく、役所という感じがしない。独立の最大の功労者といわれるヨン・シグルートソンの肖像もこんな風にあそばれている 巨大な3Dアイスランド模型も置かれていた
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湖沿いを10分ほど歩くと、大学のそばにある国立博物館へ到着通常の観光では訪れない場所だが、前回2009年の《手造》の時に覗いてみて面白いとおもったので、今回はガイドさんをつけて行程に入れた。
この像は、北欧神話の雷神トールTHORほかにもオーディンとかいろんな名前で呼ばれるキリスト教以前の神だと推察されている。北部の農場のみつかったもの。
12世紀頃の織物がおもしろい昨年フランスのバイユーで見た「王妃マチルダのタピスリー」を思い出させるデザイン。同じバイキング系の文化がつくりだしたものだと感じる。
・・・他にもご紹介したい収蔵物は多々ありましたが、またあらためて。
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レイキャヴィクのランドマークといえばこのハットリグリムス教会
ハットリグリムとは、17世紀アイスランドの詩人・牧師。※この人物についてはまた別のところに書きます。
だが、教会を背にして威風堂々と立つ人物は彼ではない。
レイフ・エイリクソンはコロンブスより五百年も前に、自分の意志でアメリカ大陸へ到達したとされるバイキング。
この像はなんと、アメリカ合衆国がそれを記念して贈ったものなのだそうだ。
内部はモダンなゴシック風にコペンハーゲンのグルントゥビー教会と印象が似ている。
高さ70mの塔に上るには700アイスランドクローネか5ユーロ
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2011年に海沿に出来たHARPAというコンサートなどが行われる複合施設。午前中の観光でガイドさんが「夜きれいに光がうごくのよ」とお勧めされたので夕食後に行ってみた。
内部もおどろくほど美しかった。※また別に載せます
*****午後は
★いよいよ溶岩洞窟探検へ。
自分の体でアイスランドを実感できます!日本の観光地で見かける○○探検なんていうのとは比較にならないワイルドなオプションを敢行…続く