農場ホテルの朝、低く雲がたれこめている。
全部で13室、すごく静かで我々のほか誰もいないかと思ったら、他に二組の個人客がお泊りでした。
*
今日はレイキャヴィクから日帰りでも行ける定番観光地を少しめぐって、空港近くのホテルでこの旅の最後の夜となる。
●グルトフォス「黄金の滝」大陸プレートの裂け目に流れ落ちてゆく幅七十メートルにもなる滝。約二段で高さは四十メートルほど
全体はなかなか写真に入らない。下流の部分はこんな感じ↓
ここはアイスランドの自然保護運動発祥の地と言われる。
1907年、イギリスの会社がこの滝の水利権を買おうとやってきた。当時この滝を所有していた農夫は売る気になったが、彼の二十五歳の娘が大反対。
レイキャヴィクへ行って政府に訴え、それを助ける若い弁護士も現れて、結局イギリス企業は手を引くことになったそうな。
彼女の肖像が置かれたのは1978年、亡くなって二十年ほどしてから
87歳まで生きたからこういう年配の顔で刻まれたのだろうが、
本人としては反対運動を起こした25歳の肖像の方がよかっただろうなぁ。
●間欠泉地帯
ゲイシールと呼ばれる間欠泉は一日二回ほどしか噴出しないから、観光客が出会えることは希。
かわりにストロックル(撹拌)と呼ばれる四、五分に一度程度噴出するこぶりなものがある。
高さは時々によってけっこうちがう。
この写真は「不発」なタイミングでした(笑)
流れ出すお湯をみると、ついついさわって温度を確かめたくなるのが日本人
●地熱発電所
ヘトラスヘイジ地熱発電所は2009年のアイスランドの旅でも訪れた。
その時は運転手さんが「見ていくかい?」と突然連れて行ってくれて、受付に申し出るとすぐに無料で案内してくれた
五年後、なんにもなかったロビーにはお土産屋が登場!
入場料はひとり900アイスランド・クローネをとるようになっていた。
それでも、ガイドさんがついて説明してくれると、あまり馴染みのない地熱発電についてよく理解できる。
地下二千メートル以上の熱水地帯に30本以上のパイプを打ち抜き、そこから蒸気になった熱水を取り出す。それをお湯と熱い風に分離して、風でタービンを回して発電。お湯はレキャヴィクのセントラルヒーティングに利用する。
その作業の排水をつかってあの「ブルーラグーン温泉」もつくられたのだ。
アイスランドは火山の国、こういう地熱発電で電気の30パーセントをまかなっている。
残りは水力で火力や原子力は必要としていない。
日本から見ると理想的なエネルギー供給体制。
しかし、日本だってアイスランドと同じぐらい地熱発電が可能な場所に位置しているのだが…。
建物もすっきりとして美しい
**
なんでもお高いアイスランド。
最後にディスカウントスーパーの「ボーナス」へ寄って、お土産さがしましょ
小松がみつけたのは温室で栽培されたアスパラの缶詰=379クローネ(約350円)
となりのアメリカ産グリーンジャイアントでも250円程度の値段がつけられていた。
ずいぶん関税をかけているのではないでしょうか。
***
今日宿泊のノーザンライツ・インは、ブルーラグーン温泉から一キロほどの場所にある唯一のホテル。
ほとんど発電所の敷地内。
平屋建てで窓の外には溶岩がせまっている
****
ブルーラグーンは雨が降ってもたのしめます。
さて、私はだれでしょう
*****
ホテルのダイニング
日曜日は決められたサンデーメニューしかなかったが、おいしいラムとサーモンがたのしめた
******
翌朝は朝五時半出発
ケフラヴィーク空港まではほんの15分ほど。
朝の空港は閑散と…とんでもない、ヨーロッパ本土の時間にあわせるために、アイスランドの空港は早朝が大混雑なのです
チェックインを終えたら、税金の払い戻し。4000クローネ(3700円ほど)を超えると、もう免税書類をつくってくれる
雲の上はいつも晴れ
コペンハーゲンを経由して、明日の朝8時には成田へ到着です。
全部で13室、すごく静かで我々のほか誰もいないかと思ったら、他に二組の個人客がお泊りでした。
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今日はレイキャヴィクから日帰りでも行ける定番観光地を少しめぐって、空港近くのホテルでこの旅の最後の夜となる。
●グルトフォス「黄金の滝」大陸プレートの裂け目に流れ落ちてゆく幅七十メートルにもなる滝。約二段で高さは四十メートルほど
全体はなかなか写真に入らない。下流の部分はこんな感じ↓
ここはアイスランドの自然保護運動発祥の地と言われる。
1907年、イギリスの会社がこの滝の水利権を買おうとやってきた。当時この滝を所有していた農夫は売る気になったが、彼の二十五歳の娘が大反対。
レイキャヴィクへ行って政府に訴え、それを助ける若い弁護士も現れて、結局イギリス企業は手を引くことになったそうな。
彼女の肖像が置かれたのは1978年、亡くなって二十年ほどしてから
87歳まで生きたからこういう年配の顔で刻まれたのだろうが、
本人としては反対運動を起こした25歳の肖像の方がよかっただろうなぁ。
●間欠泉地帯
ゲイシールと呼ばれる間欠泉は一日二回ほどしか噴出しないから、観光客が出会えることは希。
かわりにストロックル(撹拌)と呼ばれる四、五分に一度程度噴出するこぶりなものがある。
高さは時々によってけっこうちがう。
この写真は「不発」なタイミングでした(笑)
流れ出すお湯をみると、ついついさわって温度を確かめたくなるのが日本人
●地熱発電所
ヘトラスヘイジ地熱発電所は2009年のアイスランドの旅でも訪れた。
その時は運転手さんが「見ていくかい?」と突然連れて行ってくれて、受付に申し出るとすぐに無料で案内してくれた
五年後、なんにもなかったロビーにはお土産屋が登場!
入場料はひとり900アイスランド・クローネをとるようになっていた。
それでも、ガイドさんがついて説明してくれると、あまり馴染みのない地熱発電についてよく理解できる。
地下二千メートル以上の熱水地帯に30本以上のパイプを打ち抜き、そこから蒸気になった熱水を取り出す。それをお湯と熱い風に分離して、風でタービンを回して発電。お湯はレキャヴィクのセントラルヒーティングに利用する。
その作業の排水をつかってあの「ブルーラグーン温泉」もつくられたのだ。
アイスランドは火山の国、こういう地熱発電で電気の30パーセントをまかなっている。
残りは水力で火力や原子力は必要としていない。
日本から見ると理想的なエネルギー供給体制。
しかし、日本だってアイスランドと同じぐらい地熱発電が可能な場所に位置しているのだが…。
建物もすっきりとして美しい
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なんでもお高いアイスランド。
最後にディスカウントスーパーの「ボーナス」へ寄って、お土産さがしましょ
小松がみつけたのは温室で栽培されたアスパラの缶詰=379クローネ(約350円)
となりのアメリカ産グリーンジャイアントでも250円程度の値段がつけられていた。
ずいぶん関税をかけているのではないでしょうか。
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今日宿泊のノーザンライツ・インは、ブルーラグーン温泉から一キロほどの場所にある唯一のホテル。
ほとんど発電所の敷地内。
平屋建てで窓の外には溶岩がせまっている
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ブルーラグーンは雨が降ってもたのしめます。
さて、私はだれでしょう
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ホテルのダイニング
日曜日は決められたサンデーメニューしかなかったが、おいしいラムとサーモンがたのしめた
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翌朝は朝五時半出発
ケフラヴィーク空港まではほんの15分ほど。
朝の空港は閑散と…とんでもない、ヨーロッパ本土の時間にあわせるために、アイスランドの空港は早朝が大混雑なのです
チェックインを終えたら、税金の払い戻し。4000クローネ(3700円ほど)を超えると、もう免税書類をつくってくれる
雲の上はいつも晴れ
コペンハーゲンを経由して、明日の朝8時には成田へ到着です。