旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

世界遺産 メキシコ国立自治大学(UNAM)

2018-11-25 11:11:11 | メキシコ
メキシコ国立自治大学(略称UNAM)いちばん目立つのはこの図書館だろう↓

「CU」は Ciudad Universitaria =大学都市。1950年代に建設され全体で733ha(東京ドーム155個以上)の大きさを誇る場所の一角に位置している。
下がその大学やスタジアムエリアの拡大図↓

↑全体は図の右下に枠だけ描かれている。
世界遺産に登録されたのはこの全体に対してであって、図書館の壁画がすばらしいという理由だけではない。
※図書館はオレンジ色のBゾーン左に位置している↑

とはいえ図書館の壁画は見ておくべき価値がある↓午前中の光をあびている南面↓

スペインがやってきた1521年から独立の1820年までの時代=植民地時代を表している↓
中央の一番下には欧米人が持ち込んだ教会↓その背後に古代からのピラミッドが描かれる↓

↑左右の白いリボンは「ヘラクレスの柱」に巻きつき、大航海時代のスペインがモットーにしていた「PLUS ULTRA=究極のその先へ」の文字。ヨーロッパの西の端だったスペインがその先の新大陸へやってきたことを意味する。
その上に、植民地支配を表す鎖。左右に剣と十字架。
すべての上に描かれた知性の本。

建物内部を抜けて北面も見にいこう

北面にはスペインがやってくる以前のメキシコシティ世界が描かれている↓

水色は水路。メキシコシティは湖の上に築かれた水上都市だったのだ。
↓その真ん中に、サボテンの上に舞い降りたワシ↓

これはメキシコ国旗の真ん中にも描かれてる伝説。
14世紀、アストランという都市に住んでいたアステカ族は気候変動によって新たな町をもとめて移動を開始。王の夢に「岩の上に生えたサボテンの上にヘビを咥えたワシがとまる土地へ行け」というお告げをうけた。

標高二千メートルを超える盆地の湖で、まさにその光景を目にしてそこに住むことにした。
都市の名前はナワトル語で「テノチティトラン=石のように固いサボテン」
国名は「メヒコ=月のヘソ」となった。

こういう巨大な壁画がキャンパス内に点在位している。
それぞれにスポットを当てるよりも、この場所の価値は全体の構成にある。
メキシコシティが現在のように埋めたてられていく前の湖上の計画都市だった時代のイメージを表しているのだ↓
↓そう思ってみれば、ワンちゃんがはしゃぐ水たまりも違って見えます↓


↓これはテノチティトラン=現メキシコシティでの栽培の様子を再現した模型↓午後に訪れたメキシコシティ中心部の新しい博物館での展示↓

↓CUの地面のデザインはこれをイメージしていたのがあとからわかった↓


まぁ、こんな事々はしらなくても、今日のCUはさわやかに晴れて散歩に最適でした↓





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メキシコシティ~朝散歩から旧オリンピックスタジアムへ

2018-11-25 09:56:18 | メキシコ
朝食に「メキシコちまき」タマーレスが出ていた↓

※こちらにひらいたところの写真とタマーレスについて書きました
観光出発まで時間がある。ホテル近くの「独立記念塔」まで散歩にでよう。貴重品もすべておいて、手ぶらで。
TOKYO通りとプラハ通りをみつけた↓

ここに限らず、世界の有名な都市や人物の名前をつけた場所をよくみかけるメキシコシティだ。
週末の大通り、今日もマーケットがひらかれるようだ↓

放射状に道路が交差する真ん中に見えてきた「独立記念塔」↓
休日の朝に走る都会人が多いのは東京もメキシコシティも同じ↓ちがうのは、車道のバス路線を走っていること。休日はほとんど便がないのだそうです。

高さは48mというから、パリの凱旋門よりちょっと低いぐらい。だが、立地と形状からもっと大きく感じさせる⇒

メキシコの独立戦争がはじまった1810年から百年を記念して建設された。
今回グアナファトで1810年に戦闘になった場所を訪れたのでより感慨がある

※こちらからその場所を見学したブログをごらんいたけます

ここは単なる記念碑ではなく、独立に貢献した英雄たちの遺物が納められたマウソレウム=墓にもなっている。
※メキシコ皇帝アウグスティン一世だけはメトロポリタン大聖堂に改葬されている。このあたりの事情は歴史を読んでいると見えてくる。また、別途書きます。


内部は螺旋階段になっていて天使像の下まで登れるそうだ。
天使像の高さは七メートル近くある↑

ぱっと見た時にはベルリンの「勝利記念塔」を思い出した。似てませんか?
※こちらに書きました




メキシコシティにもこの手の自転車↓


メキシコシティでいちばん多いコンビニはサークルKなんだそうな↓


日曜の朝の教会↓


朝食を出すレストランも少なくない↓



訪れてみてはじめてわかる事。
舗装された歩道のでこぼこさ加減↓


*****
九時にホテルを出てまずは大学地区へ。
その中心には1968年メキシコオリンピックのメインスタジアム↓

巨大なレリーフは「壁画運動」時代の1952年にディエゴ・リベラがえがいたもの↓

メキシコの父と母が平和の鳩を子供に手渡している↑上にえがかれたワシとタカはそれ南米とメキシコを象徴

今日は大学チーム同士のサッカー試合があるそうで、たくさん屋台が出ていた。
その中に、朝食で食べたタマーレスの赤い版があった↓

たべてみましょうふむぶむ、「かるかん」に似ておりました。

日曜日でサッカーの試合があるにしてもずいぶん警官が多い↓

サポーター同士のいざこざやさわぎに便乗する輩が多いのだ
↓この整列した制服の男たちも警備のひと?↓

おや?制服にはCORONAと書かれている。
手に持っている穴がたくさん開いた板は何に使うの?
答:スタジアムのビール売りさんたちでありました(^.^)

今日は大学チームが出るのでそのマスコットであるピューマのキャラクターグッズがたくさん売られている↓

世界遺産に指定された大学キャンパスへ行ってみよう


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