旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

キルケニー夕方散策

2019-08-20 20:44:31 | アイルランド

キルケニーの旧市街は美しい

宿泊ホテルを旧市街ど真ん中にとったのは、こういう夕暮れの街を歩いて楽しんでいただきたかったから。

ノア川の蛇行する場所にある二つの丘の間に旧市街がひろがる。

↓ひとつの丘の上にはバトラー家の城がそびえる↓※翌日の朝に撮影

もうひとつの丘の上には聖カニスが建設した教会↓※到着した日の夕方に撮影

「キルケニー」とは、「聖カニスの教会」というアイルランドの言葉が英語化した名前。

この教会を中心にしてキルケニーの街ははじまったのだ。

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雨のバレン高原から内陸へ三時間ほどドライブして静かな夕方のキルケニーに着いた。

アイルランド島は雨も風も多い島だが、島の南東部は比較的穏やかな気候だときいていた。

バトラー家の城のすぐ前にあるヒルバニアンホテルにチェックイン。

部屋数は少ないし、部屋タイプもさまざまだから大型団体には使いにくいホテル。

だが、街を楽しむにはこの立地に宿泊しなければならない。

↓中心となるのはハイストリート↓ 時計台のあるのが市庁舎

18世紀ごろにはこのカタチになっていたと思われるが左右の建物は改築されて思い思いのデザインになっている。

徹底的に修復されて「中世そのもの」に見えるわけではないのがかえってリアルだ。

ハイストリートから川に向かって階段や坂道が何本も降りていて↓

川に近い下の通りにつながっている。こちら側が人々の市場があったりした市民の通り↓

↓黒猫のデザインされたキルケニーでいちばん有名な★キテラーズ・イン↓

↑ここには魔女伝説があって、中にほうきを持った魔女の像もおいてあるそうな。あとでちょっと覗いてみたい。

下の道がハイストリートと合流するあたりに、この街でつくられているビールSMITHWICK'Sの広告が見えた↓

「スミディック」と実際の発音は聞こえる。ギネスの黒にたいして、通称「赤ビール」↑元工場の場所で、今も見学ができる↑

聖カニスが六世紀末にはじめたとされる教会が見えてきた↓現在見えているものは最も古い塔でも九世紀か十世紀のものではあるが、教会のはじまりは六世紀のカニスにある↓丘の上までいってみよう↓

夕焼けがゴシック様式の窓に映る↓

アイルランドでも屈指の中世の教会。

クロムウェルに破壊されなかったのは、英国国教会に改宗したから。

教会の内部には明日朝に入ることができる。

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日が暮れて、古い街が美しくライトアップされてきた

先ほど前を通った魔女伝説の「キテラーズ・イン」に行ってみよう↓

↑有名な店なので入れるかどうか心配したが、

地下のバーカウンター前の大テーブルを得ることができた

この旅籠を運営していたアリス・キテラーは結婚する旦那が次々に死んでしまいその度に財産を増やしていった。今でいう「後妻業の女」だったのかもしれない。魔女の疑いをかけられたが、捕縛の手がのびる寸前に彼女はイングランドに逃亡。だが召使は捕まってしまい、身代りに火あぶりに処されたと伝わっている。

上の階に魔女がおりました↓

夏の陽は長い

明るいショーウィンドーには、アイルランドの国技「ハーリング」のスティックが飾られていた↓

ホテルに戻ると、一階のバーで午後八時からのアイリッシュ音楽のショーをやっていた

 

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モハーの断崖を見てからキルケニーに向かう

2019-08-20 12:12:14 | アイルランド
「見えてよかった!霧でまったく見えない時もありますから」とガイドさん(^.^)

 

雨ではあるが眺望はきく。

 「二十年前はほんとに崖だけだったんだよ」

 今回、二回目のアイルランド訪問となる旅倶楽部メンバーが、様変わりした施設の充実具合と観光客の多さにびっくりされた。 

 

延々と続く崖だけれど、公的に整備されているエリアは舗装道路と柵がしっかり設置されている。



これだけしっかりしていれば安心。

↓柵の石はここで産出する化石↓これは波の化石だ


↓階段にはフズリナ虫の化石

 

いちばんびっくりしたのは地下に建設されたビジターセンター↓ 

↓これが入り口


 同↓内部はびっくりするほど広い↓


 

アイスランドにもたくさんいるパフィン(角目鳥)が、季節によってたくさんいるのだそうな↓


 

 

↓これは戦闘用ではなく、景色がよいということで建設された城のカタチのヴィラ↓


こんな場所に建てられている↓


崖といっても、きのう訪れたアラン諸島イニシュモア島のドゥーン・エンガスみたいなことはできない


 

崖は延々と続いている↓


周囲のほとんどは牧草地になっていて、牛さんが幸せそうに草を食んでおりました



**予約をしておいていただいた近くのレストランでそれぞれ注文してランチ↓

ラム肉もとてもおいしいムール貝も

 


お供には今日もギネスです

 

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西海岸から内陸の道へ入ったところ、エニスタイモンという街で「じゃがいも飢饉」の記念碑のひとつが見えた。


***

ティペラリーという小さな町をすぎる


有料道路でキルケニーを目指す


↓サービスエリアで売っていた、国技「ハーリング」のキャップ

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バレン高原の超古代墳墓

2019-08-20 09:00:00 | アイルランド
石灰岩の高原に紀元前三千年頃と推察される巨石墳墓があらわれた

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ゴールウェイを出た時から雨の朝

海岸の廃城が黒い空によく似合う

今朝はまず高原のチーズ工場へ

石灰岩の大地にはよくある鍾乳洞が公開されている施設の一角にある

↑蝋で保護された丸いチーズは種類がたくさん。
みんな試食しました(^.^)
↓高原のハーブからつくられた蜂蜜買いました

***
一時間ほど走り、標高があがってゆく。
気付けば周囲に木がなくなってきた。
岩だらけの場所なのだがこの高原には三十を超える超古代の墳墓が見つかっている。

そのひとつ「巨人のテーブル」へやってきた。

もともとは土で覆われていたと解説した本もあった。
とすると、時代も場所もずいぶん違うが、奈良の石舞台みたいな墳墓の中核構造だけが残っているのかもしれない。

ケルト人がやってくるより以前に建設されていた祭事施設。
しかし、それをケルト人が埋葬に使うようになった?
バレン高原からは副葬品と思われる金製品が多数みつかってダブリンの博物館に収蔵されている
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駐車場で売っていた「オガム文字」のペンダント↓

ケルト人の使っている文字をお土産にしている(^_^;)
※「オガム文字」について、こちらに書きました

・・・続く
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