旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ロワー・アンテロープキャニオン

2022-09-18 13:03:44 | アメリカ西部
アンテロープキャニオンは三か所ある。
いちばん有名なのはアッパー・アンテロープキャニオンだが近年混雑がひどくなりすぎているとの情報
※2014年にアッパーを訪れた時のブログにリンクします

今回はあえてロワー・アンテロープキャニオンを選んだ。


予約した見学スタート時間の三十分前には到着してチェックインし↑発券してもらう
必ずトイレをすませる。水は持っていってよいが、携帯品は小さなかばんも含めておいていくこと。
階段があるし、手を自由にしておくことで安全を確保できるから。

↑十人ぐらいごとに地元民のガイドさんがつく↑今日はKEOLAさん。マオリの挨拶みたいな名前。

先住民居住区では(他の白人エリアとちがって)コロナウィルス感染防止のためにマスク着用を求められる。

まずは↑こんな道を五分ほど歩く↑「どこに谷があるの?」と思うような場所。

と、突然、細く切れ込んだ谷の底に向かって階段があらわれた↑
この谷は先住民の羊飼いが迷い羊を追っていて見つけたのだそうだ。

階段を降りるといっきに光が変わる。

と同時に、細かい砂が充満していることが↑光の帯をみてわかる。
この先はマスクとゴーグルがあった方がよい。

この地形はどうやってできたのか?
今は水がないけれど、いったん上流に雨が降ると鉄砲水が割れ目を突き破って流れる。

↑その映像を地元ガイドさんが見せてくれた

鉄砲水が運んできた木の残骸が

地面の泥に埋まっている↑

アッパーとちがって地面はかなり狭いところがある

どこを見上げても不思議な造形

高低差にはしっかりした階段が設置されている

「去年ここで泳いだよ」

え?こんな高さまで水がとどくのか

いろんなカタチをガイドさんが指さし、携帯を渡すと撮影してくれる。
↓「笑っている顔」や

↓「金魚」

↓「ロッキー山脈の太陽」なのだそうだ(^^)

いちばん大きく美しく見えるのが↓「髪をなびかせた女性」

↑これはロワー・アンテロープキャニオンの看板にも描かれていたっけ


時折、頭上から砂が降ってくる↑風がある日はとくにひどいのだそうだ。

↑写真の時だけマスクとゴーグルをはずしました(^^)

ロワー・アンテロープキャニオンの長さは四百メートルほどもあり、一時間半ほどかけてゆっくり歩いた。
アッパーの現状ではこんなにゆっくり歩かせてはくれないだろう。

↑最後にこれは何に見える?
「タツノオトシゴ」
なるほど、よくこんなカタチをみつけましたねぇ(^^)

最後はこのタツノオトシゴのカタチをした割れ目から地上に上がった。
***
アンテロープキャニオンには三か所の見学可能カ所があり、
上流から「X(エックス)}、「アッパー・アンテロープキャニオン」、「ロワー・アンテロープキャニオン」となっている。
どれも現地の先住民が運営するツアー会社に予約してガイドの案内と共に入場することが義務づけられている。

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キャメロン・トレーディング・ポストを経由してペイジへ

2022-09-18 11:32:54 | アメリカ西部
1911年にリトル・コロラド川にかけられた橋↑これができたことでキャメロンはトレーディング・ポスト(通商場)となった。
**
朝、セドナを出発し17号線を北上。

↑有名な「ルート66」がとおっていたフラッグスタッフを経由して、ペイジをめざす。
フラッグスタッフの標高は6900フィート=2100メートルほど
どんどんあがってゆく。

グーグルマップを見ると↓

フラッグスタッフの北に「サンフランシスコ・ピーク」という山があるのがわかる。
この頂上群のうち一番高いハンフリーズ・ピークは標高3850mと富士山より高い↓見えてきた

↑ドライブしている場所がすでに2000mを超えているのでそんな高さには感じない

このあたりは何度も通っているが今日の青空は格別(^^)
※2015年に通った日のブログにリンクします

さらに北のペイジに向かって一時間ほど走ると

グランドキャニオンに流れ込む支流のひとつリトル・コロラドが流れるキャメロンに至る

「リトル」といっても大地を切り裂く大きな裂け目になっていて、人が物資を運んで超えるのは用意ではなかっただろう。
そこでこの↓鉄の橋が1911年に建設された

床部分はけっこう薄そうで、現代の車の走行にはとても耐えられなさそう。
今は閉じられ、すぐ隣の現代の橋を猛スピードのトラックが走る。


※冒頭の写真参照
先住民も開拓者も橋があるところに集まり、交易の場所=トレーディング・ポストができた。

それは今でも続いている。
主に巨大なお土産屋さん+レストランとして(^^)
※「ナバホ・タコ」上のリンクの中に写真がでてきます


漬物ってどの世界にもある↑

先住民のクラフトワークも

***
さらに北上。

朝出発したセドナや超えてきたサンフランシスコ・ピークあたりとはちがい、茶色に乾燥した平原。

↑ペイジへ向かう89号線右手に「グランドステアケイス(大階段)」が見えはじめる
地図上ではなかなかこの巨大な壁は見えてこない。

切通しをぬける

ひとつ高くなったがやはり乾燥した台地



岩壁に「P」の文字

ロワー・アンテロープキャニオンの見学予約12:30に間に合った。
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午後のセドナ

2022-09-17 16:57:19 | アメリカ西部
標高1300mの高原に赤い奇岩が群れるセドナ。

同じアリゾナでもフェニックスとはまったく違う。

↑ホテルからの眺め↑アリゾナ州の旗がひるがえる。
デイズインホテルを予約したのだが、現地へ行くと見当たらない。
最近、ネイティブアメリカンが所有者になって「ココペリ」と名前を変えていたのだった。

「ココペリ」とは先住民の精霊のこと↑笛を吹くこのシルエットがホテルにたくさんデザインされていた。このシルエットは先住民アートに様々に使われている↑

チェックインして部屋に荷物を置いたら、夕方の光が美しい「ベルロック」へ行こう↑
ほんとに鐘のかたちをしている。

駐車場からすぐに登り口

↑かなり上の方まで登る人の列がみられるけれど

少し登ったところじゅうぶんな景色が見晴らせる※冒頭の写真も

なにより、今日はすばらしい青空(^^)


少し北に離れたチャペル・オブ・ホーリー・クロス(聖十字架教会)はぜひ見ていただきたかった↓

↓崩れやすい岩にコンクリートを打ち込んで、1956年に完成した

近くまで行きたいですよね(^^)

大きなバスは上がってこられないのではないかしらん。

できるだけ上の駐車場で止めて

少し坂道をのぼると

祭壇後ろ正面がガラス張りの内部↑

↑これも教会横からの眺め↑

春にはサボテンの花にハチドリがきていたっけ
**
「エアポート・メサ」にものぼろう

↑あの頂上にあがると

↑この絶景が楽しめる(^^)

↑下に囲ったところに「ヴォルテックスとは何か?」と書かれている。
セドナは先住民の時代から不思議な力が湧き出している場所とされ、ここには住まなかった。
欧米人はそれをVORTEXと呼び、癒しや集中力を高めるとしてやってくるようになった。
「ベル・ロック」も「エアポート・メサ」は四か所あるVORTEXに含まれる。

それで、パワーを感じたか?
2007年、2012年に続きこれで三度目のセドナ来訪なのだが、小松にはそれを感じられるセンスがないようです(^^;

**

ダウンタウンならぬアップタウンにレストランなどがかたまっている。
ここで夕食にしよう↓

↑メキシコ料理では地元指折りの「オアハカ」へ


明日朝はどんなセドナが見られるかしらん

***

朝六時↑ホテルすぐ前の広い道もただ広い↑

昨夕とは逆に光のあたっている「ベルロック」がとても近く見える↑いや、ほんとうに歩いて行ける距離。
セドナのよいところはこれだけの絶景に、快適な道路でアクセスできるところ。

今日はさらに標高の高いアリゾナ州北部を超えて、アンテロープキャニオンなどで有名になったペイジの街へむかう。

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ロサンゼルスからアリゾナのサボテンの林を抜ける

2022-09-17 00:44:49 | アメリカ西部
西部劇に出てくるサボテンがそこじゅうに生えていた。

**
朝六時にロサンゼルスから東へ走り出す。

土曜日の朝、空いたハイウェイに太陽がのぼってくる。

山が近くなったころ朝霧が晴れ

パームスプリングスの周辺の「ウィンド・ファーム」にさしかかった。

二千基ともいわれる風力発電機が行く手にひろがっている。

これらは1980年代から設置されはじめ、さながら新旧の風車展示場だ。

カフェテリアで休憩↑ちかごろ日本で人気になってきた「シナボン」も置いてあるようだ。


↑「コーチェラ」では世界最大と言われる野外音楽フェスティバルが四月に行われている。
二週間にわたり六日間開催され、入場者数は25万人とか(^^)

↑コロラド川が近づいてきた、ここが州境となる。

↓「アリゾナ グランド・キャニオン・ステイト」今回はGCにはいかないけれど

「それいじょう」の絶景にたくさん出会っていただける筈(^^)
ウィッケンバーグという町の

↑「カウボーイ・クッキン」という店でランチにすることにした

いかにも西部劇という内装
メニューはやっぱりステーキ

店の前の巨大なサボテンによろこんで写真をとっていたら↑

フェニックスをかすめて17号線で北上しはじめるあたりから、電柱のようなサボテンがそこらじゅう林のようにみえるようになってきた。

サグアロサボテンはまさにこのあたりが原産地だそうな。

「どこか適当なところでサボテンと写真を撮りたい…」と言うと
いつもお願いしているドライバーのSさんは心得たもの
ちゃんと良い場所で止めてくださいました(^^)
それがこの冒頭の写真です
辞書をひくと、サグアロサボテンは一年に三センチほどしか成長しないのだと書かれていた。
とすると、この大きさになるにはどのぐらいかかっているのか…


今日はさらに北上し標高1300mのセドナに泊まる。

標高があがるとサボテンはぱたっとなくなり、

セドナの赤い岩がみえてきた。


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LAエンジェルス観戦 16thSEP.2022

2022-09-16 18:56:39 | アメリカ西部
「大谷って日本でも二刀流やってたの?」
と、質問したほど野球ファンでない方でも、
試合翌日に「また観に来たいねぇ」と言われた。
それほど大リーグは観客を楽しませるエンタテイメントなのです。

※これは野球解説・試合解説ではありません(^^)

エンジェルスタジアムに入る前の持ち物チェック。
透明なバッグでないと持ち込めません。
ペットボトルも透明な液体でないとダメ。
ポケットがたくさんついたベストは脱がされてチェックがはいりました。
持ち込めないものを預けるところは近くにありません。


↑次は入場券をスキャンする係

↑こちらネット購入した電子入場チケットの画面。
プリントアウトやスクリーンショット禁止と書かれている。
ネット接続環境のスマホを持っていないと入れない?
当日券は窓口で紙で売っております(^^)

↑山積みのダンボールには本日のギブアウェイ↓

ギブアウェイ(お土産)の「マイク・トラウトの首振り人形」が手渡される。
モノは高さ二十センチほどのしっかりした紙箱に入っている。
もし売っていたら100ドルはしそう(^^)
どうせ行くならギブアウェイ(お土産)のある日を選びたいですよね。
今日9月16日を選んだのはコレがあったから。

↑いろんな種類があります↑「バブルヘッドBOBBLE HEAD=首振り人形」はいちばん上等にみえます↑
※ギブアウェイは「無くなり次第終了」なのでご注意を。
人気の大谷グッズの時は二時間前にならばないとね、と言ったファンがあった。

ギブアウェイがある日と品物はネットで年間スケジュールが確認できる。



ヤクルトを無料で配っていた
スポンサー企業のひとつになっている。


お土産は試合開始前に買いに行くべし。
混雑するし品切れもありえるし、遅くなると閉まる。
今回試合開始の一時間半前に入ったがそれでも会計にかなり行列した。
しかし、どれも安くない。
ちかごろの円安でさらに高くかんじる。

透明なプールに持っていくようなバッグが15ドル(約2200円)。

ストラップが8ドル(約1170円)。
大谷の名前が入ったTシャツはフツーの生地のものでも5000円はする。
スポーツ生地のジャージは一万円コース。
自分仕様に名前をいれるサービスを利用すると↓

↑この値段になります。

↑今回の座席は三塁側ダグアウト上セクションの110にとった↑紫色のいちばん濃いところ↑
料金は税金やら込み込みで約140ドル(=約二万円)。


↑セクション番号が書かれたところから座席に向かう↑
試合開始三十分前だけど、観客はこんなに少ないの?⇒あとでわかる…

今のうちに飲み物を買っておこう

↑ワイン専門のセクション↓

エンジェルスのロゴ入りカップもお土産になる(^^)

↑座席に売りに来る巨大なポップコーンも↑

↑フィールド上では高校生?のダンスチームが登場して踊りはじめた。

↑始球式?記念投球?2023年の年間チケット売り出し中の宣伝↑

先発メンバーの紹介がはじまり歓声があがる


国歌斉唱↑ だけど、けっこうゆるい雰囲気で
こののタイミングでも限られた選手しか出てきていない。

大谷選手もこのあとで登場

↑軽く走ったり、ウォーミングアップをはじめた↓

ダグアウト近くに観客がかたまっていたのはこれを待っていたのだった。

盛り上げ役のガールズがTシャツの入ったカプセルを客席に打ち込みはじめる↓

↑上は七回のブレイクの時の写真↑三階の席まで届くんです(^^)

「叫べ!」電子掲示板が観客をリードする

「みんなにきこえるように!」

「大きく!」みんな積極的に参加してます(^^)
この観客がアメリカそのものだなぁ(^^)

試合開始まで十分ほどになったのに、まだゆるい雰囲気。
観客席はまだまだ空きが目立つし…
こんなんでほんとにはじまるの?
**
試合はさっとはじまった。

マリナーズの先頭打者が

二球目でホームランを打ってしまった↑二塁をまわるロドリゲス
今日も負けパターン?…
と心配したが、

一回の裏、エンジェルスも先頭打者レンヒーホがヒットで出塁。
二番トラウトがアウトになったあとの大谷が三塁線へフライ。
あーっダメかとおもったら野手が打球を見失ってポテンとフェアグランドに落ちた。
その間ランナーは生還し大谷はラッキーな二塁打。
続く三番ウォードもヒット。大谷も生還してエンジェルスが逆転!

一回が終わるころ、座席はうまりはじめていた。
しかし、大谷の打席が終わったタイミングや攻守入れ替わりなどでみんな気軽に席を立つ。
コンサートや劇よりずっとおおらかな雰囲気に満ちている。
変にガチガチのファンもいないから、この三塁側でマリナーズのシャツを着ている勇気ある人も「迫害」(笑)されるようすはない。

この日の試合はホームラン七本が飛び交い、ピッチャーは両チーム合わせて十人という乱打戦になった。
※試合の仔細はこのあたりのサイトをごらんください。放送日が日本では翌17日になっています

第二打席の大谷はレフトフライだがフェンスまで二メートルほどの迫力ある飛球。
テレビで観ていたはわからない打球の迫力が伝わってきた(^^)

記録としては第一打席のラッキーな二塁打だけの日だったが、球場の観客をじゅうぶんに楽しませてくれた(^^)

攻守交替の時、エンジェルスの選手が三塁側にボールを投げ込んでくれる。
それを、我々のすぐ横のラテン系?のカップルがキャッチした↓

しかも↑二回続けて!だから二球持っております↑
我々のメンバーが「ひとつくれない?」と言おうとしたら、前の席の少年に先を越されてしまったのでした(^^)

投手交代や試合の合間にもなにがしかエンタテイメントを仕込んでくるのが大リーグ

「三塁をスチールします」と走り出した小学生ぐらいの女の子が三塁ベースをはがして盗んで(スチールして)きた(笑)

1985年LIVEエイドの時のクイーンの映像をつかって

コール&レスポンスの遊びもあり(^^)


「フリーズ(止まれ!)」と出ると、みんないろんな表情で固まってみせる。

↓五回裏、第三打席のトラウトはホームラン!


大谷も続くかーっとおもったけれど↓

三振
エンジェルズは二人目のループと三人目のウォンツが打たれた。
それでも七回を終わって8-6、二点リード。


↑有名人に似た人を観客席から抜いてくる↑テイラー・スイフトに似てる?

↑え?ニコラス・ケイジ

9回の表、マリナーズの攻撃にはいるころ試合時間は三時間を超え、午後九時半をまわった。
ホテルまで一時間弱はかかるからそろそろ席を立つ方がよいかな。
二点差があるからこのまま勝てるよね。
とおもったら…

サンタナがソロホームラン!
一点差になり、まだ1アウト。
もしも、席を立った後同点にされたら、9回の裏の攻撃は大谷まで打席がまわる。
そこでもしも、サヨナラホームランでも打ったら、それを見逃したことを後悔するだろう。
どうする?帰る?

ホテルに帰ることにしました(笑)

試合が終わってどっと人が出てくるとはじまる混雑から逃げ切った。
幸いエンジェルスも逃げきって一点差で勝利したと、ネット速報で知ってほっとした。

**
来季2023年も大谷がLAにいるようなら、二試合観戦してLAの知られざる見所をまわる六日間ぐらいの旅はどうかしらん(^^)


コメント (3)
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