真空管6C33Cの足磨きをして音が良くなったので、電圧設定、動作点の検討を実施しました。
そもそもこのアンプは、2015年秋頃にキット品を購入して組み立てたものです。
その頃は、真空管アンプ設計の事など何も判らず、ただ説明書通りに忠実に組み立てるのが精一杯でした。下の写真は完成直後のもの。
当然、ロードラインを引く事や最適動作点の事も知りませんでしたし、評判の良いメーカーでしたので設計的には問題ないだろうと疑う余地も有りませんでした。
しかし、あれから約6年、先生に色々教わりながら勉強して設計知識を蓄え、最近になって曲がりなりにもロードラインが引ける様になりました。(まあ、アンプビルダー先輩諸氏の足元にも及びませんが)
そこで、このアンプの動作点がどの様になっているのか興味が湧き、実測した電圧を基に各セクションのロードラインを引いてみました。
すると、オヤッ?何故こんな設定になっているのだろう???と疑問を持ちました。
わざとなのかな~?使用部品など、販売上の何かの制約があったのかな~?それとも理屈よりも音質重視?
音の印象は、ハイファイ的な音だけど、何となく音抜けが悪く少し眠い音でした。でも当時は真空管らしい音と思い、この音に満足していました。
検討内容の詳細は次回以降に書きますが、今までにもオリジナルから電源周りの改造や部品変更を施し、更にはシングルカソード化しています。(下の写真)
出力段のロードラインについては、その時に検討済ですので、今回は初段とドライブ段の検討になります。