僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

光秀の定理(垣根涼介)

2022年01月24日 | よむ
これは完全に失敗したなぁ。
もうちょっと待てば図書館で借りれたし
買うまでの内容でもなかったし。
のぼうの城やら
信長の棺等から続く
一連の現代語歴史小説の系譜。
その中であのハードボイルド作家
垣根涼介が筆を執ったとあれば
さぞ胸のすく冒険活劇が繰り広げられるのだろうと思ったが
頁をめくる手は重く
展開は沼のごとし。
日本史に燦然と輝く
綺羅星のごとき革命児織田信長。
とどことなく闇を感じる信長を誅した明智光秀。
とみるのが一般的ではあり
信長協奏曲に見る信長の現代的な視点というものもあるが
信長が天下一統を果たしたその後の世界を
見据えて信長を滅ぼしたのであれば
光秀の方が現代的な視点を持っていた
といえるのかもしれない。
細川藤孝=幽斎というに
しばらく気づかなかったのはお恥ずかしい限り。