僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

治作(築地)

2008年03月08日 | いろいろいただく

治作(築地)
結婚式にでる。

水炊きが有名とのことで楽しみにしたが、

結婚式ぽくないとのことでやめたらしい。

残念。

式場、宴会場もさることながら、

親族待合室がすばらしい。

単純に料亭の一室を控え室、

着替え室として使うだけだが、

そこは明治いらいの建物、

てらいなく寛ぎを堪能できる。

料理の方はカラスミと米沢牛ステーキが印象に残った。

特にステーキは暖かいまま運ばれ、

ポン酢におろし大根、小ネギで頂く、

こういう席では珍しいこだわりよう。


末げん(新橋)

2008年03月06日 | いろいろいただく

末げん(新橋)
三島由紀夫最後の晩餐としても有名な同店を訪問。

かま定食大盛を頂く。

なんだろう。

初めての食感。

品名としては、

「そぼろ卵とじ丼」

になると思うけど。

卵とじがもんのすごい柔らかくて、

フワフワとか、

ユルユルといった食感がピッタリ。

ただし味付けがやや濃い目なので、

食べ終わりが緩くなくてしょっぱい。


ボナッ(飯田橋)

2008年03月05日 | カレーをいただく

ボナッ(飯田橋)
ボナッドライカレー大盛を頂く。

大盛無料だとついつい大盛にしてしまう。

ドライカレーにカレーソースがかかる。

最近このダブルソース系にめっきり弱いな。

しかしこのソース、

クセの強い独自の深い甘味がある。

漢方のような甘味。

ここはひとつ白飯で味わうべきだった。

と、

思うほど

なかなかのソースをもっている。


火車(宮部みゆき)

2008年03月02日 | よむ

火車(宮部みゆき)
傑作中の傑作だと思う。

ミステリーの分類になるとは思うが、

分類をはるかに超越した仕上がり。

決して宮部ファンではないし、

逆にたかだか娯楽小説と小馬鹿にしてる節もあるくらいなのだが、

この小説に限っては手放しで絶賛したい。

主人公の人物像掘り下げが何よりも素晴らしく、

何もない空間から

主人公の輪郭を浮き彫りにし、

徐々に美しく色づけし、

そこに人がいるかの如くリアルに描きだし、

しかしながらそれは後姿のみを描き、

まさに主人公の横顔が見えようとするその直前で

ふと消えてしまう。

幕の引き方もこれ以上のものはみたことないなあ