kotoba日記                     小久保圭介

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   『俺を呼べばいい』

2024年07月23日 | 生活詩












   『俺を呼べばいい』



お前が1人になったら
本当に1人になったら
もうこれ以上誰もいないと思った時
俺を呼べ

お前と俺は
元々の形だ
苦しみと辛さが
俺を呼べ
お前の苦しみが半分になる
俺がお前を呼んだら
俺の苦しみが半分になる
わかるか 分かってるか

会うこともなく
そこにいるということを
想像しろ
名前を呼べばいい
苦しみが半分になる
これは本当だ

お前は友でもない
お前は俺と同じ 玉だ
そっから 分けてきたんだ
だからここで 苦しみが半分になって
少し良くなったら
また お互いの場所に行くんだ
新しいことをするんだ

あまりにも苦しかったら
自分でも背負えない時
俺の名前を呼べ

お前と俺は同じ故郷だ
同じような時期に来た
苦しいだろうし珍しいだろうし
死にたいような時もあるだろう
それでも
俺も呼べ
俺も呼ぶ

楽しいことや嬉しいことは
誰かと分ければいい
お前が苦しいことだけ
俺を呼べ
俺も呼ぶ

貝殻だの青だの
海の音で
全部言葉にすればいい
白だとか 涙とか
全部言葉にすればいい

俺を忘れろ
そして
俺を呼べ

お前を忘れろ
そして
お前を呼ぶ

必ず
外に行くんだ
新しいことをやるんだ
全部終わったら
あー楽しかったと
笑えばいい



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