kotoba日記                     小久保圭介

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darkness

2017年02月27日 | 生活
伊吹山
やさしい心

ジャンパーの左ャPットに
くしゃくしゃになった
茨木のり子の詩を一つ
忍ばせている
陽光

darkness

棟方志功が
「さあ」
と言った



十字

2017年02月26日 | 生活
茨木のり子の会の
会報をャPットに入れて
茨木のり子の詩
『師走』を読む

<ぽたぽたと落としてゆく>

という言葉の素敵

彼は胸の前で
十字をきって
ドアを開けた
そして
中に入っていった
ドアは閉まり
十字をきった
彼の姿は
わたしの胸の中に
おさまった




ぶってこいて

2017年02月25日 | 生活
凄く寒い

フィリピンから来た
リカブランカさんは
さすがに今日は
「寒い」
と日本語で言った
「サムイ」という発音ではない
「寒い」
と言った

左指の
人さし指
あかぎれて
ひび割れて

―――

ぶってこいて
ぶってこいて
ぶってこいて
ぶっぶっ
ぶー
ぶっぶっぶぶっぶー
ahon





ミノムシ

2017年02月23日 | 生活
雨の中を
進む
着くと
雨 やむ

一枚
脱ぐ
もう暑くなって

さつき
大きくなり
ミノムシ
皆殺し
さつき
大きくなって
ミノムシ
みなごろし
さつき
大きくなって
ミノムシ

雨あがりの空を
見ている

スズキみかん農園から
みかん二つもらう

スカッと
元気になった




自然界

2017年02月20日 | 生活



ピンクの
機関車が
連結して
西へ向かうのを
みんな見ていた

もともと
自然界にない音ばかり
聞いている
自然界になかったものばかり
見ている
自然界になかった匂いばかり
嗅いでいる
自然界になかった言葉で
交わっている
スキンシップという言語

激しい雨

春一番
吹く



宇宙人の憂い

2017年02月14日 | 生活
雪が空から降ってきた

ドーナツパンの歌を
みんなが歌いはじめた時
わたし
丸いものを見ていた

虹を持った女性は
杖をついた人を支えて
木漏れ日の中を
歩いていった
わたしを見て
微笑んだ

愛そのもの
ある時
杖をついた人の
ゆくえがわからなくなった時
ケータイを手に持ち
わたしに言った
「これこれこういう服装の人がいたら南へ向かうように言ってもらえますか」
「はい」
その時
虹を持った女性の目には
涙がうっすらと出ていた
愛そのもの

---

水で洗った
ブドウ三粒
今日もスズキ農園から

店に入ると
宇宙人が
酒を飲んでいた
深酒だ

ニューヨークで入浴

「むつかしく考えると頭おかしくなる」

空が緑色だったら
それはそれで
いいかも




雲なし青空

2017年02月13日 | 生活
雲なし青空

数日前
風強き日
ホームレスの
自転車が唐黷ス
アルミ缶が歩道にぶつかる
音が鳴って

アルミ缶を入れる予備の
大きなビニール袋が
風で飛んだので
小走りして
ひらって
ホームレスのとうさんに
渡すと
心いっぱいな言葉で
「ありがとう」
と言われた

こんなふうに
ありがとうと言える人が
いるんだな
こっちの心が
やらこくなった


スズキ農園から
頂いたブドウを
3粒食べた
ブドウなんて
久しぶりで



無駄

2017年02月12日 | 生活
朝起きて
窓の外を見る
日陰の屋根の上に
霜 白き


レジかごバックを
買いに

パスタ屋にゆき
コーヒーと
ドリアを注文し
何事かを
しばらく話していた
呑気な時間

無駄が
おそらく
一番大切

何の役にも立たぬこと
その先っぽに
件pがある



完全な雪

2017年02月11日 | 生活

少し降る
青空

カレーパンの歌を
みんなが歌いはじめても
空は曇ったままだった

小鳥
横断歩道で


カフェオーレを
巨人からいただく
ありがとうございます

みんなが
足踏み歌を
歌う時
雪が降ってきた

缶コーヒー
もう一本いただく

午後
きつねの嫁入りの神事
通りを行列で
東へ
西へ

完全な雪を見ている