『リバー先の8月31日』
リバー先生
お元気ですか
今はどこにいるんだろう
時々思い出します
1年前
黒いソファに座って
私たちは話をしたり
休憩したりしていました
どこか
ぼんやりしたところがある
真面目なところも たくさんあって
昼の食堂で
ちあさんの食事を手伝った
リバー先生は
唯一
トイレの手伝いもやっていた
リバー先生は
変顔をする時もあるし
目が細くして笑っている時もある
時々適当なところもあって
真面目なのか そうでもないものか
不安な顔もしていた
リバー先生
スロープをどうやって登るか
どうやって下るか
そんなことを
私は聞いて
答えてくれた
私の本棚にはたくさんあった時
「本がたくさんありますね」
と当たり前に言った
日々のレッスンで
リバー先生は
私に自由への鍵を渡してくれた
非常階段を登ったり下ったりした
「小久保さんには体力があるし筋肉が強いから大丈夫です」
リバー先生
私は今ここで歩いています
子猫の話もした
馬鹿話もあった
リバー先生は春の空を見て言った
「一期一会ですな」
そうですね
私も響いています
みんな私を助けてくれた
1年もすると忘れてしまう
でも忘れることができません
リバー先生
あなたの私への助けは
本物の道標です
リバー先生
もうすぐ秋が来ますよ
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