巨大エスカレーター、と、呼ばれていた、場所、
それも、岩陰のようなところから、
東に、行き、高いビルの脇、を通れば、ビル風、が吹いている、
コーナーに、ビル風は、猛烈に落ちてきて、
木を唐キほどの、力だ、と、言う、
裏道を、行くと、大晦日で、歩行する者はなく、
辻を回る、見当はついていた、けれど、迷った、末、
階段を見つけて、降りていくと、
サイトウサン、と襖の向こうで、聞こえ、
思いがけず、真面目、な、成り行き、
階段をあがると、闇の中で、
異様に明るい、異様に、明るい、パチンコ屋の、照明が、対峙して、
白い光が、天井から降り注いでいた、
定点に帰すまで、時間はかかった、
箸を忘れて、
ピアノを弾く男や、歌う女、バイオリンを弾く男、が来たころ、
定点に帰した、
月星、西南に、あり、
大晦日、の音楽に、
身を浸し、
定点に、帰す、きっかけ、
重い本は、
一枚一枚の、紙自体が、重い素材、
こんなに、重い本、文字の小ささ、
二十年分のエッセイ、とあるが、
詩でしょう? 全部、
蕪村の絵に見入り、
定点から波紋が広がり、
直立に空にのぼる、異様、に明るいパチンコ屋の、白い光、
黄道は、どこだ、
どこだった?
静かにしている、
静かに、
白い、プラスティック、の、箸、
忘れるための、箸、
大晦日、
ほどなく鳴る、除夜の鐘とともに、
箸、を、忘れよ、と、告げられているようで、
my箸なら、尚のこと、myを忘れ、
箸だけを、忘れぬようにして、
冷たい大気に、
鳴る、ピアノ、
静かにしている、
静かに、
それも、岩陰のようなところから、
東に、行き、高いビルの脇、を通れば、ビル風、が吹いている、
コーナーに、ビル風は、猛烈に落ちてきて、
木を唐キほどの、力だ、と、言う、
裏道を、行くと、大晦日で、歩行する者はなく、
辻を回る、見当はついていた、けれど、迷った、末、
階段を見つけて、降りていくと、
サイトウサン、と襖の向こうで、聞こえ、
思いがけず、真面目、な、成り行き、
階段をあがると、闇の中で、
異様に明るい、異様に、明るい、パチンコ屋の、照明が、対峙して、
白い光が、天井から降り注いでいた、
定点に帰すまで、時間はかかった、
箸を忘れて、
ピアノを弾く男や、歌う女、バイオリンを弾く男、が来たころ、
定点に帰した、
月星、西南に、あり、
大晦日、の音楽に、
身を浸し、
定点に、帰す、きっかけ、
重い本は、
一枚一枚の、紙自体が、重い素材、
こんなに、重い本、文字の小ささ、
二十年分のエッセイ、とあるが、
詩でしょう? 全部、
蕪村の絵に見入り、
定点から波紋が広がり、
直立に空にのぼる、異様、に明るいパチンコ屋の、白い光、
黄道は、どこだ、
どこだった?
静かにしている、
静かに、
白い、プラスティック、の、箸、
忘れるための、箸、
大晦日、
ほどなく鳴る、除夜の鐘とともに、
箸、を、忘れよ、と、告げられているようで、
my箸なら、尚のこと、myを忘れ、
箸だけを、忘れぬようにして、
冷たい大気に、
鳴る、ピアノ、
静かにしている、
静かに、