kotoba日記                     小久保圭介

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スミちゃんの消しゴム

2014年03月22日 | 生活
今朝も
小鳥の声
聞く

Uを原理とし
Aを構造とする
Uを生花とし
Aを造花とする
Uを言葉の発生とし
Aを言葉の無発とする

一見
Uが原理であっても
実は巧妙な構造だと気づく
逆に
Aが原理に思えてこなくもない

涙があるか
それが基点
すれば
UもAも
涙が出る

危険な二元論
両義性と
交互性

特に
物事は
交互してやまないことに
注意
動いているのだ
絶えず
自分も含めて

カオス

構造でも原理でもなく
おそらく
僕は現象

---

新川和江の詩
「ふゆのさくら」の中で

 たましいのせかいでは
 わたくしもあなたもえいえんのわらべで

という言葉があった
残る言葉だ
「たましいのせかい」
を現実生活に導入すれば
世界が変わる

---

スミちゃんは
鉛筆で
ナンバーパズルに書き込んだ数字を
消しゴムで
ごしごしするものだから
机がガタガタする
突っ伏して寝ている僕は
目が醒める
すぐに終わるだろうと
ほほえんで第二睡眠に
入ろうとしていると
まだごしごしするので
机がガタガタする
だんだん笑えてきて
気がついたら
第二睡眠に入っていて
ケータイのタイマーで
目が醒めて
僕ら労働した

スミちゃんは
消しゴムで
人生の反省や間違いなんぞ
消しはしない
消すのはナンバーパズルの
本に書いた
鉛筆の数字だけ

---


もう7時すぎ
痩せた土
土というより採石の上を
歩いていて
ここに草は生えるだろうか
と想像する

生える
草はどんなところにも
生えてきて
その生命力とかナントカ言うけれど
草は
痩せた土に
有機を増やし
虫が来て
鳥が来て
さらに
緑色の草は
繁殖する

そんなことを
春間近の
3月の夜
歩きながら
思っていました

夜になっても
鳥が来て
歌う
その声は
胸で鳴り
ずっと
家に帰るまで
鳴っていて

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この世には良い歌がいっぱいだ

2014年03月21日 | 生活
さむし

ゆったり
疲労回復

猛烈な風
ビニール袋
空を旋回

やっと朝の電車で
本が読めた


声を聞く
小鳥
いい声を聞くと
音楽を連想する

一日中
胸で音楽が鳴っている

この世には
良い歌がいっぱいだ

人が歌うのを聞くのも良く
自分も歌える


この世に生まれた
人類の宝


人は歌う
悲しいとき
うれしいとき
さみしいとき
ひとりのとき
ふたりのとき
おおぜいのとき


どこでも
いつでも
口ずさむ歌があれば
脳内から
快楽物質が出て
楽しく
うれしくなる


歌があれば
生きてゆける

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カラスの営巣

2014年03月20日 | 生活
疲労困憊

カラスが
頻繁に
枝をくわえている
と思ったら

見つけた!

ケヤキの木に
巣を作っていたのだ

僕はずっと
カラスって
童謡だと夕方になると
山に帰るから
そこで寝ているんだろうと
思っていたから
初めて
至近距離で
巣を発見したのは
かなりうれしい

それにしても
こんなビル風が
まともに吹く場所に
営巣とは
いや判っているはずだ カラスは

ビルの何階かの窓から
その巣をのぞくこともできる
楽しいだろうな

夕の電車
雨あがり
虹が出るには
まだくもり空

空気清浄機が
花粉を吸ってくれるせいか
帰宅すると元気回復
人参を茹で
洗濯までできた
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桜の木になって

2014年03月19日 | 生活
桜の木になる
亡くなったひとたちの
笑顔

桜の木になって
また会うことができる

音楽が鳴る
彼の
また彼の
彼女の
笑顔が
桜の木になって
よみがえる

わたしたち
空間で
生きている
死んでも
生きている

まどみとおさんは
象のいる空間に
他の動物が
重なることはできない
象はその存在だけで
空間にいるのだ

はっきり
詩で書いている
平明な言葉の
明確な存在論です

桜の木の下に
死体が眠っている
というくだりは
未だに眉唾で
好きになれないけれど
春になって
桜が咲くとき
死んじゃった人は
どこかで
一本の
桜の木になって
姿をあらわし
わたしたちに
「きれい」
と言わせる

音楽が鳴る
彼も
またあの彼も
彼女も
みんな笑顔になって
桜の木になって
よみがえる

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関西線

2014年03月18日 | 生活

ずっと一日 雨

僕が以前
見聞きした景
関西線

機関車や
くすんだオレンジ色の
ディーゼル車が
貨物や客車を引っぱって
亀山に向かう
その姿や煙の匂いの記憶を
話していると
彼は
「関西線はなんか暗くて浮ゥった」
と三重の言葉で言った
そう言われれば
祖母は関西線に乗ると
酔うので
近鉄を使っていた

機関車はおもに
貨物を引っぱっていたように
思う
機関車が来ると
「煤(すす)で大変です」
と祖母が言っていたような
気がする

暗くて浮ゥった
確かに薄暗かったおぼえがある
昭和46年の話
「扉は手前に引くようにして、自分で開けたんだ」
彼が言う

記憶がよみがえる
その通りだった
「客車の色は紺と茶色」
僕が言う

それでも
僕は関西線が好きだった
明るい近鉄は
現在の地下鉄みたいに
軽やかで陽気だけれど
言葉がなかった

当時の国鉄は
床が木でできていて
背もたれも木で
車両はアルミではなく
重い鉄だったように思う
おそらく
「銀河鉄道の夜」のアニメに出てくる
車両に
僕らは実際に乗っていた

国鉄には言葉がある
何故か

古い商店街と同じく
過去からの
人々の気配が
残っているからだ
そこで交わされた
たくさんの言葉
すでに声なき人々の
代弁も含めると
膨大だ言葉が次々に わく

プラットホームでも
人々が残していった
気配があって
思いが残っているなら
それを感受して
言葉にすることは
それほど難しくない
受信機と化して
そこにいれば
いい
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すれ違いざま

2014年03月17日 | 生活
あたたかい
というより
暑いほど
ネックウォーマーや
帽子を
全部とって
このおだやかな
陽光にいる

すれ違いざまに
話しかけられる
少しは見知った通行人に

「いい天気」だとかなんとか

すれ違う瞬間に
飛ばされる言葉は
ともかく驚きばかり

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きれいだった

2014年03月16日 | 生活
せまい部屋
窓なし
荷物で囲まれた
ピアノ(オルガン)の先生
アルバムに
出生の写真
かなりさかのぼった
過去の記憶
この人は誰なのだろう
わたしが生まれるもっと以前から
わたしと関わりがある人
おしゃれでヨーロッパ的
母と面識があり
「金銀を持つ人を見るでない 金銀を見つめよ」
という言葉が
絵画に添えられていた

---

ぼってりとした朝日
線香花火の玉のようです

カラスが枝をくわえて
北へ向かった

身よりなき人々
目を閉じて
風の音
ページがめくれる音

--

彼は体が大きくて
陽にやけていた
体の
左半分か右半分が
ちょっと不自由で
デリケートな人だった
こちょこちょ笑い
おどけることもあった
いつだったか
ある夏
三人で
駅まで
15分か20分かけて
歩いて帰った
話しながら


彼は公園の横に
腰かけていた
それを見つけ
話をした
うれしそうに
僕らは
話していたはず

思えば
彼が怒っているところを
見たことがない
いつもまわりを見て
少し話した

誰もが彼のことを
知っていた
大きな体と
小さなハートが
きれいだったから
誰もが彼の名を知っていた
彼のフルネームを
ケータイのアドレスで見る
見なくても
フルネームを記憶していた

彼は顔をゆがめて
冗談を言った
コソコソするのが
彼の剣翌セった
僕は笑った
おそらく
誰もが笑った

彼は繊細なこころを使い果たして
家に帰って
一杯のお酒を飲んだ
その時
初めて
深く息をした

あなたは本当に
素敵な人
こころがきれいで
体が大きくて
いつも心細そうにしていて
「大丈夫、心配ないよ」
と確か僕は一度
言ったように思う

あなたは
真面目で
静かだ
人に気を遣い
くたくたになっていたはず

今日は日曜だけれど
僕は労働で
ここにいます
ここにいますよ


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山口隆

2014年03月15日 | 生活
東風

あたたかき日

動画で
猪苗代湖ズ(いなわすこず)を見る
福島を愛している、
という歌を歌う前に、
素晴らしいMCを聞いた
調べてみると
サンボマスターの山口隆さん


話す速さ
間(ま)
方言

言葉の才能にあふれているとしか
いいようがない
要チェック 山口隆




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納豆

2014年03月14日 | 生活


以前
水戸へ行ったら
納豆を買ってきて
と言ったのを
覚えていたのだ
言った本人は
すっかり
忘れていた

土産にもらった
水戸納豆
これが
また大きい

藁で包まれていて
以前は
納豆っていうのは
こうして
藁に包まれていたり
厚紙に包まれていたのを
思い出した


ありがとうございます



---

風強く
自転車で
橋を渡る
猛烈な風
川は昨日の雨で
濁り
わずかに増水していて
風で波が立ち

スーパーと
八百屋に行って
二つ100円の
みかんを買う

たくさん
眠った

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あれが出る

2014年03月13日 | 生活

ずっと雨
3時半頃
強く降る
カッパを着て
その強さを
思う

午後5時ちょうど
雨がやみ
西の空は
明るくなって
南の空も
雲が切れ
青空が
わずかに見え

こんな時
あれが出る
太陽の位置を確かめ
対角の空を見ていると
出た
やっぱり

すぐに消える
また出る
すぐに消える
空を注視していたので
虹を見ることができた
わずかな時間の
うっすらな
虹だったけれど
見られて良かった

夜になる
風が吹く
防寒具に着替えて
東の空の
月を見る

夜遅く
労働がやっと終わり
電車も
客足少なく
でれんとして
座って
ぼんやり

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レモンとねずみ

2014年03月12日 | 生活
朝の電車の中
石垣りん詩集
「レモンとねずみ」
読み始める
しっくりくる
どうしてだろう
まるで
自分が書いているような
気がする

あわただしい生活
だから
石垣りんさんの
言葉の力に
ホッととする

石垣りんさんに
会いにゆく
石垣りんさんは
本の中で
生きている
人は
本の中で
ずっと
生きている
生きている言葉は
作者の息づかいが
聞こえるのだという
それを
朝の電車で
読み
耳をすまして
聞いていた
至福の時

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黙とう

2014年03月11日 | 生活
昨日の寒さと
労働の忙しさで
いらいら
ぐらぐら
足もとから
崩れそうだった

午後2時46分
あれから
三年
一年前
二年前の
3月11日は
どうしていただろう
2時46分
やはり黙とうをしていた
北東に向かって
労働そっちのけで

今日は
2時40分に
労働場の
作業員が
全員
朝礼広場に集った
100人以上の人
少し離れた所で
わたしも
話を聞いた
そして
2時46分
全員
北東に体をむけて
黙とうした

安らかに

早く復興を

全国の原発が
動きませんように

と願って
目をつぶっていた
涙がこぼれそうになった
少し目から出た
何故って
自分だけじゃない
労働場のすべての人々が
祈って
願っていたから

震災から
3年
初めて
みんなで
黙とうした
それが
何より
良かった


人のすることで
黙とうほど
美しい姿は
ない

「今、私たちが生きている今日は、亡くなった皆さんが生きたかった今日です」

という言葉がある
知ったのは
一年ぐらい前

それを思い
胸でゆっくりと唱えてみた
良い言葉だと思う
言葉の技術の賜


どうか
お金にとらわれず
心がたくさん
こんなふうに
人々の
心がたくさんの
生活を
この目で
見れますように

黙とうのあと
心が落ち着き
スッと
楽になった

帰宅
ふらふらしていたので
肉を食べたいと思い
スーパーにゆくと
豚のステーキが半額
肉を焼く
玉ねぎと
ニンニクを
たくさん入れて
肉を食う


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おまけ

2014年03月10日 | 生活
バケツに氷
まだ春遠し

この寒さ
あの方は大丈夫だろうか
と思っていると
電話あり
「量子もつれ」発生

驚く

小雪舞う
吹雪になる
ビスケットが
唯一の糖分
囓りながら
「持ってきてよかった」
と思

雪降る路に
カラス一羽

缶コーヒーを頂き
その甘さに体が和らぎ
人の思いやりに
気が楽になって


陽光と雲とで
照ったり
くもったり

---

こないだ
労働帰り
近所の肉屋で
揚げ物を買った
たまにゆく
魚のフライが50円
ハムカツが30円
そんな値段
100円あれば
おかずになる
いつだったか
「アテにするの?」
と訊かれ
「アテ」の意味が判らず
「いいえ」
と答えた

馴染みになってしまったのか
いつも
「おまけ」で
唐揚げが一個入っていたりする
売れ残ってしまうのだろうけれど
うれしい思いになる
家に帰って
お皿に
揚げ物を移すと
ほら
また
「おまけ」
人は
どうして
こんなに
やさしくしてくれるのだろう

ありがとう

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高村光太郎

2014年03月09日 | 生活

 
  私の正しさは草木の正しさです



詩人は時々
こんな言葉を書く
びっくりする
どきんとする


智恵子/戦争賛美詩/「典型」/吉本隆明



茨木のり子著「智恵子と生きた ″qコ光太郎の生涯=v

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花粉症

2014年03月08日 | 生活
寒い
缶コーヒー
疲れて

本が読めず

いや

花粉症の薬を夜
飲むため
副作用で
朝 まだ
眠いだけなのかもしれない
電車の中で
乗り過ごさないように
注意しながら

---

なき人を思う日々
ふいに
夜更け
テレビから
聴こえてきたミュージックビデオ
それを見て 聴いて
こぼれなかった涙が出たのだという

その話が頭から離れない
音楽の力


元気
輝き

帰りの電車では
本が読めた
やったあ

そうそう
今日は雪がちらついた
午前10時40分
すぐに雪はやんだ
この冬
最後の雪かもしれない
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